愛子さまを前に涙を流した少女
昔の遊びに触れられたあとは、神武天皇陵を訪れるために、電車で奈良県へ。母親と近鉄・大和八木駅で愛子さまを迎えた13歳の少女は、肩を震わせ感動の涙を流しながら取材に応じてくれた。
「昔からずっと憧れの人で……。実際、拝見したら本当に綺麗な方で思わず涙が出てしまいました。お母さんから“こんな素敵な人がいるんだよ”と愛子さまのことを教えてもらってから、ずっと憧れの方だったので、お会いできて本当にうれしかったです」
神武天皇陵のご参拝も無事に終え、初の単独地方訪問を務めあげられた愛子さま。象徴天皇制に詳しい名古屋大学大学院人文学研究科の河西秀哉准教授は、今回の地方訪問について、
「今回の訪問は大学卒業と就職という人生の区切りのタイミングで、皇室の先祖に報告しにいくという、ある種の通過儀礼だったと思います。おひとりで行かれたのは、今後は社会の一員として働きながら、単独で公務も行っていくという姿勢を国民に示された意味もあるのでしょう」
愛子さまの堂々たるお姿に河西さんも安堵したという。
「3月26日に名古屋駅で愛子さまを拝見したのですが、正直、まだ硬さや緊張が残っている印象でした。
しかし、その後の報道で拝見した際、伊勢や奈良では積極的に国民に手を振っていたり、お子さんに話しかけていたので安心しました。やはり、たくさんの奉迎が愛子さまを待っていて、“国民に求められている”という自覚を持てたことで、自信を深められたのでしょう」(河西准教授、以下同)
次世代の皇室を担う愛子さまに「期待しすぎるのはよくない」と前置きをしつつ、
「13歳の中学生など、次世代を担う方々が皇室に興味を持っていることは大変よい兆しだと思います。4月から宮内庁がSNSを始めますが、当然、若い人に関心を持ってもらう意味合いも強いのでしょう。愛子さまには、次世代の子どもたちと皇室との“橋渡し”的な存在になっていただきたいです」
国民からの絶大な支持を受けながら、プリンセスは未来の皇室を担っていく。