エンタメ事情に詳しいフリーライターの大塚ナギサさんは、柳楽の魅力をこう語る。
「アクションもデキるし、正統派から振り切った猟奇的な役柄まで幅広く演じられるのが魅力です。映画や配信など重厚な作品が似合うので、“課金してでも見たい”スクリーン映えする俳優ですよね。30代半ばでここまで存在感を出せる俳優は、日本ではそう多くないでしょう」
自動車ディーラーで洗車や磨き、居酒屋で接客も
14歳の時に初オーディションで挑んだ映画『誰も知らない』で、主演に抜擢。カンヌ国際映画祭で史上最年少かつ日本人で初めて男優賞を受賞したことで、デビューからまもなく世界から注目を集めることになった柳楽。前出の映画ライターはこう話す。
「柳楽さんは芸能界に身を置きながらも、自動車ディーラーで洗車や磨きの仕事、居酒屋で接客の仕事をしたことを明かしていますが、その経験が俳優としての土台を作ったとも語っています。その経験がどんな役にも説得力を与えられるのでは」
120人前うなぎ弁当差し入れという豪快エピソードは、人生経験豊富な柳楽ならではのスタッフや周囲への感謝の気持ちの表れなのかも。