いつか、報道番組のお天気お兄さんに!

 SDMでの晴原はクールで毒舌なキャラクター。いっぽうで、誰からも愛される爽やかな笑顔で報道番組のお天気コーナーに出演する顔も持つ。根本にあるのは“気象学で災害から人を救いたい”という強い思い。それは、最愛の人・園部灯(本田翼)を失ったことも大きなきっかけとなっている。後半戦に突入したドラマでは、謎だった灯の死の真相が解き明かされていく。

「いろいろな要素が盛り込まれている作品です。ベースにあるのは“人を救う”ということ。そこに出演するキャラクターそれぞれが自分の過去に向き合っていく姿があり、災害の多い日本で暮らすうえで必要な知識を得ることもできる。例えば、台風。直撃するところばかり注目してしまいますが、その周辺も被害を受ける。ドラマが、防災に対する意識を高めるきっかけになったらいいなと思います。それと、自然の脅威だけではなく、素晴らしさも同時に伝えられたらとも考えています」

 今作に出演したことで空を見る機会が増えたと語る山下。実際に報道番組などのお天気コーナーに出演したら大きな反響があるはずと伝えると、

「面白いですね! そういう企画。可能性は無限大にあると思うので。もしかしたら……」

 笑顔を見せてくれた。昨年は、『神の雫/Drops of God』で海外ドラマ初主演を果たし、日韓共同製作の映画『SEE HEAR LOVE〜見えなくても聞こえなくても愛してる〜』にも出演。さらに、ソロアーティストとして夏に開催したアリーナ・ツアーの映像『TOMOHISA YAMASHITA ARENA TOUR 2023-Sweet Vision-』が、先日のオリコン週間ランキングで自身初の映像3部門(『週間DVDランキング』『週間BDランキング』『週間ミュージックDVD・BDランキング』)で同時1位を獲得。年齢を重ねるごとに活躍の場を広げている。

「なりたい方向や、やりたいことが何かを常に意識するようにしています。“今日、青い車何台見た?”と突然聞かれても答えられないじゃないですか。でも、青い車を意識して見るようにしていたら“何台”と答えることができる。チャンスも意識していたらつかみやすくなると思うんです。だから、自分に向き合うというか、素直になることが大切だと感じています」