寅子に惹かれていく花岡
物おじせず、真っすぐに自分の意見を伝える寅子に惹かれていく花岡。寅子もまた、自分にエールを送り続けてくれる花岡を特別な存在だと意識する。しかし、裁判官として故郷の佐賀に赴任した花岡と再会した寅子は、彼に婚約者がいることを知る。
「花岡は、寅子たちと出会ったことで、女性の気持ちを理解し、女性が夢を追うということに寄り添えるようになる。寅子への恋心と、応援したいという気持ちの両方が彼にはあったと思います。だからこそ、最終的に自分から身を引いていった。その行動にも一本芯が通っている。多くは語らない無骨さや、何を言われても一度言ったことは取り消さないところから、花岡は武士だと感じました」
終戦後、判事として食糧管理法違反の事件を担当する花岡。司法省で働く寅子は、花岡が違法な闇市の食べ物を一切拒否し栄養失調で亡くなったという衝撃的なニュースを耳にする。
「(寅子を演じる伊藤)沙莉ちゃんは、本当に立派な座長さんだと思います。度胸があってパワフルで、現場のムードメーカーで。周囲への気配りもしっかりされている。そういう姿を見ると、沙莉ちゃんのために頑張りたいと思いました。彼女自身のフランクな性格というようなものが『虎に翼』の血として通っている部分が大きいと思います。また、別の作品でもご一緒できたらうれしいです」
念願の朝ドラ出演を果たした岩田は、俳優としてさらに羽ばたいていくだろう。