3位にランクインしたのは、
「最初は違和感を覚えたけど、今はこの曲なしにこのドラマは語れないと思っています」(千葉県・61歳・男性)、「聴くだけで寅ちゃんのいろんな顔が浮かぶ」(山口県・44歳・女性)
そう、現在放送中の『虎に翼』の『さよーならまたいつか!』が早くもランクイン。
多くの視聴者が最初は違和感を覚えたというこの曲。成田さんも同じだったようで、
「米津玄師は夜っぽいイメージが強く、米津本人もインタビューでそう発言していて、朝ドラにはどうだろうと思ったのですが、聴けば聴くほど歌詞の意味に引き込まれる。
さらに毎日使われている1番だけでなく2番の歌詞でもドラマの世界を奥深く描写していることを知って“なんてすごい歌なんだ!”と驚愕しました。ドラマの内容とベストマッチした曲として足跡を残すことになると思います」
と、太鼓判を押した。ドラマはようやく中盤に差しかかったところだが「さよーなら」するまで人気は衰えそうもない勢いだ。
2位は、昭和・平成・令和を生きる3世代のヒロインが演じたあの名作。
「母と一緒に見るのが幸せな時間だった。今でもあの主題歌を聴くとそれぞれの主人公に思いが及んで涙が出る」(岡山県・27歳・女性)、「君と君の大切な人が幸せであるそのために、という歌詞がドラマとリンクしてたまらない」(京都市・48歳・男性)
AIのパワフルな歌声が3世代続く女性たちの壮大な世界を描いた『カムカムエヴリバディ』の『アルデバラン』。
「印象に残っているのが稔(松村北斗)と身分違いの恋に悩む安子(上白石萌音)が彼との逢瀬のあと、電車でひとり涙したところで心情を表すように『アルデバラン』が流れた回です。放送開始から12分以上たっていたので、今日は主題歌がなかなか流れないと思ったら“ここで!”……と切なすぎて涙しました」(成田さん)
この手法は『虎に翼』でも使われ、好評を得ている。
数々の名曲を抑えての1位は、まだ記憶に新しいこの歌。
「主人公とヒロインがお似合いでとても良かった」(埼玉県・52歳・女性)、「やっぱり朝は穏やかな歌声がいいなと改めて思った」(長野県・62歳・男性)
神木隆之介と浜辺美波が夫婦を演じた『らんまん』から、あいみょんが歌う『愛の花』が多くの票を集めた。その理由を前出の宝泉さんは、他の主題歌とも比較して分析する。
「朝ドラの主題歌は週5日毎朝聴いていて嫌にならないことが重要になる。最初は好きな歌でも毎日だと飽きてくるんですね。『愛の花』はドラマとの相性もよく、ソフトでわかりやすい」