断トツの票数で1位となったのは、'20年のNHK大河ドラマ『麒麟がくる』で、沢尻エリカの代役として帰蝶を演じた川口春奈

 沢尻にとっては初の大河出演だったが、クランクインから約5か月後に麻薬取締法違反で逮捕されてしまう。すでに撮影は進行中、しかもオンエアまでわずか2か月とあり、現場は急きょ代役を探すはめに。そこで川口に白羽の矢が立ったのだ。

「川口は当時24歳で、大河はもちろん時代劇の出演も初でした。そのうえ主演ドラマ打ち切りの過去もあり“低視聴率女優”など彼女の抜擢に不安の声も上がっていました」(前出・芸能記者)

 しかし周囲の心配の声をよそに、織田信長の正室という重役を演じ切った。

「川口さんのその後の活躍を見ていると、彼女の運の強さを感じずにいられない」(三重県・男性・56歳)の言葉どおり、これを機に川口の株は急上昇。'23年にはCM契約社数が21社に上り、男女タレント総合部門で1位になるなど、活躍ぶりは周知のとおり。誰もが認める国民的女優へと成長した。

 代役を引き受けたタレントたちのほとんどは、騒動をステップに大きな飛躍を遂げている。まさにピンチはチャンス! 今後登場する新たな“代役下克上”に注目したい。

全国30代~60代の男女1000人に聞いた代役“下克上”ランキング10

1 川口春奈(大河ドラマ『麒麟がくる』) 沢尻エリカ 371票
2 明石家さんま(『オレたちひょうきん族』) 高田純次 146票
3 渡辺典子(映画『積木くずし』) 高部知子 78票
4 宮沢りえ舞台『おのれナポレオン』) 天海祐希 70票
5 沢田研二(映画『キネマの神様』) 志村けん 56票
6 若村麻由美(ドラマ『この素晴らしき世界』) 鈴木京香 29票
7 南野陽子(大河ドラマ『西郷どん』) 斉藤由貴 21票
8 田口淳之介(ドラマ『がんばっていきまっしょい』) 内博貴 20票
9 賀来賢人(ドラマ『愛してたって、秘密はある。』) 小出恵介 15票
10 松田龍平(ドラマ『ハゲタカ』) 中村獅童 14票