バラエティーに出ると猛バッシングを浴びることに?

 要するに、岸も神宮寺も個人の需要がないわけではないが、グローバルに活躍するアーティストになるために、今はバラエティー番組などの出演依頼は基本的に受けない方針にしているのだろう。そして、そのスタンスを多くのファンたちが理解し、支持してくれているというのが本当のところに違いない。

 逆に考えると、バラエティー番組に出まくっていたらKing & Princeの脱退理由と矛盾してしまい、「けっきょく日本のテレビで食ってくのかよ!」「目先のカネに目がくらんだのか!」などと、猛バッシングを浴びるのは容易に想像できるというもの。

 おそらく岸も神宮寺も拘束時間が短く多額の契約料がもらえるCMオファーであれば、平野のように単独で受けるのだろうが、そこは個人でダントツの人気を誇る平野との格差が否めないところか……。

 いずれにしても、2人ともバラエティー番組でも光る逸材であり、もし出演を解禁すれば次々とオファーが殺到しそうだが、その需要を自ら封印しているように思う。そこまでしてアーティストとして海外で成功することに賭けているのだろう。

 Number_iは今年4月、アメリカで開催された世界最大級の音楽フェス「Coachella Valley Music and Arts Festival 2024」に出演し、世界進出の第一歩を踏み出している。彼らがバラエティー番組出演などを自ら封じてまで世界を見据えているのであれば、その夢が叶う日が来ることを期待して待ちたい。

堺屋大地●コラムニスト、ライター、カウンセラー。 現在は『文春オンライン』、『CREA WEB』(文藝春秋)、『smartFLASH』(光文社)、『週刊女性PRIME』(主婦と生活社)、『日刊SPA!』などにコラムを寄稿。これまで『女子SPA!』(扶桑社)、『スゴ得』(docomo)、『IN LIFE』(楽天)などで恋愛コラムを連載。LINE公式サービス『トークCARE』では、恋愛カウンセラーとして年間1000件以上の相談を受けている(2018年6月度/カウンセラー1位)。公式Twitter:https://twitter.com/sakaiyadaichi