『虎に翼』はひとつの転機
今後は原爆裁判に、よねも寅子も関わっていく。
「リーガルドラマとしての『虎に翼』に注目してほしいなと思います。法廷シーンがたくさん出てくるので、ぜひ注目してください」
よね役で土居志央梨という女優の顔と名前を覚えた視聴者は多いだろう。
「『虎に翼』は私のキャリアにおいても、ひとつの転機というか、すごく大きな作品。たぶん、思い出すたびに勇気をもらえるような気がします。いつも心の中によねをすまわせて、弱気になったときはその力を借りて(笑)。これからも頑張っていけるんじゃないかな」
20代のころは一生懸命頑張りたいのに、どうしていいかわからない。どこか視野の狭さもあったと振り返る。
「でも30代になって、少しずつ興味の幅が広がって。少し余裕を持てるようになったタイミングでいただいたのがよね役。だからすごく現場を楽しめているのかなと思いますし、縁を感じます。本当にたくさんのメッセージをいただいて、すごくありがたいし、うれしいです。でも“よっしゃー!”というより、“ますますちゃんとお芝居と向き合わないと”と気が引き締まる思いです」
乾杯できないんか!
寅子と星航一(岡田将生)の結婚式には、名律大学の懐かしい面々が勢ぞろいした。
「女子部のみんな、先輩たちもそろっての撮影は本当に久しぶりだったので。ただただ懐かしくて、うれしくて。台本には“みんなで乾杯する(よねはしない)”と書かれていて、“乾杯できないんか!”と思いながら(笑)。本音では“わー!”ってやりたかったんですけど、頑張って抑えて。とにかく、みんなとの時間を楽しみました」