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千葉県警柏署は5日、柏市に住む無職の田中麻衣容疑者(34)を殺人未遂の疑いで現行犯逮捕した。容疑者は5日午前9時5分ごろ、柏市の路上で、同市に住むA子さん(76)に対し、刃渡り16センチの包丁で腹部などを切りつけて傷を負わせたというもの。
田中容疑者は、
「お前が悪いんだろ、くそババァ、このくそババァ!」
などと怒鳴り散らしながら、A子さんの腹部を何度も刺していたという。その後、田中容疑者は通りかかった複数の男性に取り押さえられ、通報された。
事件直後の現場を通りかかった男性によると、
「ちょうど救急車が出るところだった。パトカーが10台近く停まっていて、たくさんの警察官がいた。現場には大量の血のあとがあったので、交通事故でも起きたのかと思っていた」
謎だらけの田中容疑者の私生活
病院に搬送されたA子さんは、事件2日後には帰らぬ人となってしまった。
「容疑を殺人未遂から殺人に切り替えて捜査しているところです。容疑者は現段階では刺したことは認めているものの、動機はまだわかっていません。興奮が収まらないのか、言動が支離滅裂なところがあります……」(捜査関係者)
田中容疑者は、現場からおよそ200メートルの場所にあるマンションに住んでいた。築30年の5階建てで、3DKの賃貸で、家賃は月7万円ほど。同マンションに容疑者を知る人は皆無。同じフロアの住人でも、
「容疑者は住んでいたが、誰と住んでいるのか、家族構成さえまったくわからない。生活音も一切聞こえませんでした」
数年前にはこんなことも。