被害者の夫はひどく肩を落とし…
「容疑者らしき若い女性とマンション内ですれ違ったので、“こんにちは”と挨拶したんです。でも、全くの無視で、こちらを見ることすらもなく、ドアをバンと閉めて、部屋に入っていっちゃったんです」(同・住人)
命を奪われてしまった被害者のA子さんは、事件現場から900メートルのところにある分譲マンションに住んでいた。
「15年ほど前に、ご主人と2人で入居してきた。いまでも現役で介護士をバリバリやっていて、とても世話好きで面倒見がよく、優しくて、朗らかな方でした。“いずれは私の面倒も見てね”ってお願いしていたら、“はい”とにっこり微笑んでくれたのに……」(同マンションに住む女性)
平日の朝9~10時ごろ、夜勤明けで帰ってくるA子さんの姿があったという。
「信心深い方で、神明神社に定期的にお参りしていたようです。もしかしたら参拝に行ったとき、事件に巻き込まれたんじゃないか……」(同・女性)
というのも、A子さんが最初に刺されたのは、神明神社前の路上だったのだ。
「ご主人はかなり年下ですが、こちらが見ていても羨ましいくらい仲睦まじい夫婦でね。介護の仕事に熱心なA子さんを、ご主人がしっかりサポートしているという感じでした」(A子さんの親族、以下同)
夫婦間には子どもがいなかったが、柴犬をとても可愛がっていたが、
「3年前に亡くなっちゃって、A子さんはとても悲しそうでしたね。さらにはA子さんもこの世を去ってしまい……ご主人はひどく肩を落としていましたね」
謎多き事件の真相は今後の捜査でつまびらかにされていくだろう。