結婚報告で「嘘つき」といじられ
大学4年生になり、周りの友人は就活をスタート。改めて自分は何をしたいのかを考えたときに、演技への思いの再燃を感じて“芸能界への復帰”を選択。俳優の仕事をメインに活躍の場を広げていった。
プライベートでは一般男性と27歳で結婚。
「結婚願望はないと周りに公言していたためか、報告をすると“嘘つき”といじられました(笑)。彼と一緒にいる自分を好きで“この人と結婚したい”と考えるようになりました」
その後、女児を2人授かった野村。長女が思春期を迎えたようだが……。
「長女にとって、私がどのように接することがベストなのか心がけています。2人には自分で考えられるように育ってほしいですね。彼女たちの疑問に対して、すぐに答えを教えることは避けています。“まずはやってごらん”“失敗しても大丈夫だから”といった声がけをしています。自分が苦労して、何かを得たときの達成感を得てほしいんです」
“縛る”のではなく、子どもたち自身に考えさせて、のびのび育てるのが野村のスタイル。仕事で家を空けることがあるものの、野村の母の協力や、地域の施設を利用することで、子育てに励むことができているという。
「新しいことにも挑戦したいと思って『即興演劇』を勉強中です。台本を使わない即興のお芝居です。台本がないため、自分が話す言葉や動き方は自分で考えなければならない。相手が何を言うのか、どんな行動をするのかもわからないため、相手をよく見て、感じて、お芝居をつくっていきます。“表現していく場”を増やしていきたいんです」
今の仕事ができているのは家族の支えがあるからだと実感している。芸歴37年でもいまだ向上心は忘れない。