吉田容疑者の父親に話を聞こうと、自宅のインターホンを鳴らしたが、
「事件があったばかりで、私たちもショックを受けており、頭の中が真っ白なんです……」
と、憔悴している様子。
別の近隣住民によると、吉田容疑者は地元の中学校を卒業後、県外の私立高校へ進学。卒業後は、プログラミング関係の専門学校へ通ったという。
「実家を出て、アパートを借りて、2年ほど専門学校に通ったけど、プログラミング関係の業界には就職しなかったようです。そこで、父親のすすめで警察官の採用試験を受けたけど、2年連続で不合格に」
被害者に「イジメられたから」
その後はアルバイトを転々としていたようだが、
「何の仕事をしていたのかは、わかりません。自転車に乗って朝早くとか、夜遅くに出かけて行って。背丈は高いほうだけど、身体が細くてヒョロっとしている。道で会っても目を合わせないようにしたり、急に自販機で飲み物を買う素振りをしたり。とにかく人と顔を合わせたり、話しかけられたりしたくない印象でした」(前出・別の住民)
自宅の2階が吉田容疑者の部屋で、真夏の暑い日でも雨戸は閉められていたとも。
前出の社会部記者によると、犯行の動機は“恨み”によるもとだと語る。
「吉田容疑者は被害者と知り合いで“イジメられたから”といった自供をしているようです。アニソンを通じた仲間なのか、2人の関係性は不明ですが、面識のある者同士のトラブルだと見られています」
犯行には計画性もあったという。
「凶器のナイフを犯行現場となったフェスに持ち込んでおり、事前に計画していたと思われます。動機などの詳細は、被害者の回復を待って、捜査していくとのことです」(前出・社会部記者)
アニメという夢の世界を楽しむフェスを一瞬にして悪夢に変えた容疑者。何が凶行に駆り立てたのか、事件の解明が待たれる。