年の離れた弟と遊ぶ佳子さまたち
そういえば、2015年12月29日のことだった。これもこの連載で触れたことがあるが、悠仁さまが9歳で小学生のとき、私は、佳子さまの誕生日祝いの記帳をするため午後、秋篠宮邸を訪れた。
すると、玄関前で子どもたちが遊ぶ声がした。こうした場になぜ子どもがいるのだろうと不思議に思い、近づいてよく見ると、声の主は悠仁さまだったことがある。その後ろには、姉の佳子さまたちがいた。玄関前の車寄せは舗装されており、3人でローラースケートを楽しんでいたのだ。
サイクリングで使うような頑丈なヘルメットをかぶり、キャッキャッと大きな声で姉たちと戯れる姿は、まさしく普通の小学生の男の子であった。
当時、佳子さまは21歳で、年の離れた弟への面倒見のよさにも感心したことがある。このように、とても仲良しだった姉と弟。それだけに、悠仁さまの成年を、佳子さまは心から喜んでいると思う。
高校3年生といえば、大学受験の真っただ中にある。世間では、「東京大学進学説」がしきりに取り沙汰されるなど、悠仁さまの進路が大いに注目されている。猛暑が続いたこの夏、受験勉強が忙しい合間を縫って悠仁さまは、公的な活動に取り組む両親と一緒に各地に出かけた。
7月31日、秋篠宮ご夫妻と悠仁さまは、岐阜市で開かれた全国高等学校総合文化祭(総文祭)総合開会式に出席した。“文化部のインターハイ”と呼ばれるこの催しに悠仁さまは、1年生のときから3年連続で出席し、同じ世代の高校生たちと交流を深めている。
8月25日には、京都市左京区の国立京都国際会館で行われた「国際昆虫学会議」の開会式に秋篠宮ご夫妻が出席した。この国際会議で悠仁さまは、トンボの生態についてポスター発表を行う研究グループに参加しており、主催者側からの招待を受けて私的に来場した。開会式後にご一家は、国内外の昆虫学者らから研究内容について説明を受けるなど、研究者たちと意見交換した。