「ジャニー喜多川氏の性加害問題について改めて扱ったその内容に、STARTO社と所属タレントが激怒したというのです」(芸能プロ関係者、以下同)
“紅白はもう出ない”
そもそも一部の所属タレントは、Number_iなどの“元ジャニーズ”がNHKで重宝されていることへの不満を以前から募らせており、
「そんな中での『Nスペ』でしたから、余計に怒りを買ってしまったそうです。そのため、年内に予定していたNHKの番組への出演を取りやめたといいます。特に、Snow Manの一部のメンバーが強く反発して“紅白はもう出ない”ということになったんだとか」
NHKが強く出場を望んだグループが“NG”の意思を示したことで、
「STARTO社全体に“紅白NG”という空気が広がったようです。このままでは、来年以降の紅白出場もどうなることやら……」
前出の鎮目氏に、今後のSTARTO社の紅白出場について聞いた。
「STARTO社はもちろん怒っていると思いますが、本音ではタレントを紅白に出したいはず。このまま出ないでいると、Number_iを筆頭に他事務所のグループに取って代わられる可能性もありますし、それは避けたいでしょう」(鎮目氏、以下同)
紅白に出ることでそのタレントに“箔”がついて、宣伝効果が大きいこともメリットだという。
「しかし、今年の紅白で復帰をして“禊ぎが済んだ”としたかったところに『Nスペ』の放送で状況が変わってしまった。そうなると、新たな落としどころを見つけなければならないでしょう。ただ、その話し合いには時間がかかりますし、紅白以外にNHK復帰に適した番組も考えにくいので、1年先送りにして来年の紅白で復帰というのが自然な流れではないでしょうか」
来年も“お粗末”な紅白にならないとよいけれど……。
鎮目博道 テレビプロデューサー。1992年、テレビ朝日に入社。報道番組プロデューサーなどを経て、『ABEMA』立ち上げに参画し2019年に独立。著書に『腐ったテレビに誰がした?「中の人」による検証と考察』(光文社)など