兵庫県の斎藤元彦知事が再選を果たした知事選で、PR会社merchuの折田楓社長が「残しておきたい」と記した『note』の内容が、公職選挙法違反ではないかと騒動になっている問題。
昨日25日、斎藤知事はPR会社にポスター制作費などとして70万円を支払ったことを認めたが、わずか数分の取材の中で「公選法に違反するような事実はないとの認識だ」と何度も何度も繰り返し、折田氏に関しては「ボランティアとして個人で参加した」と言いきった。
「ボランティアの人間が選挙カーに同乗し、ライブ配信用のカメラを構えるでしょうか。演説先に斎藤知事のイメージカラーである“青い服”を着てあちこちに同行するでのしょうか。当選はSNSを駆使した結果だと言っていますが、そのSNSには大勢の人たちが折田氏の“仕事現場”を撮影し投稿している状態です」(政治部記者)
そんな渦中の折田氏はテレビ朝日の「仕事としてやっていたか」という取材に対し、「答えるな、と言われています」と返答。
これにはSNS上で、
《弁護士に口止めされるほどマズい状況》
《違法じゃないなら堂々話せばいい》
《一体、誰がそんな指示だしたのでしょうね》
《話せません、で良くない?》
など、その受け答えにまで批判される始末。
表彰式には欠席
さらに、29日に行われる『ひょうご仕事と生活のバランス企業表彰』に折田氏の会社が表彰される予定だったというから驚きだ。
「“仕事と生活のバランス”の推進のため、仕事と家庭生活の両立の促進や、多様な働き方の導入等の先進的な取組を実施している企業・団体を表彰する式典です。表彰式にはもちろん斎藤県知事も出席の予定です」(兵庫県関係者)
折田氏の会社「merchu」の表彰理由は《ITツールの積極活用と業務効率化を通じて、全社員が自由度の高いリモートワークを実践。・家族参加型のイベントや休憩時間のヨガ実施など、ウェルビーイングを意識した取組を推進。・社長および従業員がWLBに取り組む様子をSNSやYouTubeで積極的に発信》のよう。
しかし、渦中の人、折田氏はこの式典への出席をキャンセルしたという。
「この表彰で、今回の件との関係を怪しむ声が多く上がっています。いつ、どのタイミングでmerchu社が選ばれたのか。昔から繋がりがあったのか、それとも選挙を通じて選ばれたのか。斎藤知事に投票し、裏切られたと感じる県民への説明がまたひとつ増えたのでは」(同前)
折田氏の欠席に関しても《表に出て意見を述べるべき》《雲隠れするな》《やましくなければ出られるはず》のオンパレード。
「あれだけ事細かに『note』で斎藤再選の全貌を書いた人が、急に口をつぐむ。それは誰だって納得いきませんよ」(同前)
表彰企業の決定は11月5日のため投票前ではあるが次々と湧き出る疑問。兵庫県政を混乱させているのは、一体誰なのか。