20150210 (29)
 1931年。日本統治時代の台湾から甲子園に出場し、決勝まで勝ち進んだ実在のチームをご存知だろうか? 嘉義農林学校野球部(KANO)。1勝もできなかった弱小チームは、近藤(永瀬正敏)の監督就任によって、劇変していく……。

 公開中の映画『KANO〜1931海の向こうの甲子園〜』で俳優デビューしたツァオ・ヨウニン。演じたのは、主将でピッチャーの4番バッター・呉明捷(通称・アキラ)。鮮やかすぎる投球には目を見張るが、それもそのはず。ヨウニンは野球の名門・輔仁大学の現役外野手で、昨年11月に行われた『21U野球ワールドカップ』では台湾チームを優勝に導き、自身もベスト外野手に選出されるほどの超・有望選手なのだ。

 本作での熱演が評価され、台湾の映画祭では助演男優賞を受賞。学生、俳優、野球選手……天が才能を授けすぎたイケメンの素顔とは?

――映画出演の経緯は?

「高校3年生のときに、この映画のキャスティング会社が、ウチの高校に視察に来たんです。僕はグラウンドで野球の試合中で、その姿が目に留まり、連絡先をもらいました」

――将来を嘱望される野球選手だけど、俳優業にも興味が?

「チャンスを逃したくなかったんです。野球は大好きですが、人生のすべてを野球につぎ込むかと聞かれると、そうでもないと思っていて。いろんな可能性を試してみたくて」

――野球と俳優のどっちを取る?

「今は両方をやりたい。きっといつか、明確に“この道を歩もう”と決めるときが来ると思う。今はまだ、わかんない(笑い)」

――日本で食べておいしかったのは?

「お刺身。台湾のお刺身に比べて、ずーっとフレッシュでおいしいです。あと、カレー! 日本のカレーは香りがいいですよね。台湾の『吉野家』に牛丼を食べに行ったりもしますよ」

――日本で行きたいところは?

「東京ドーム。昨夏に甲子園に行けてひとつ夢が叶ったので、今度はプロ野球の試合を1試合でいいから見たいです」

――見たいチームは?

「日本ハム。阪神の試合も見たいです。あともうひとつ、イチローさんが引退する前に、彼の試合を1試合見たい。もし、そうじゃないと一生、後悔する。イチローさん、大好きなんです!!」

――好きな女性のタイプは?

「物静かだけど、しなやかで、芯のある人。そして、ロングヘア(笑い)。休日には、一緒にスポーツしたいな。料理については気にしないけど、カレーは上手だといいな」