流行りの食べ物は“常連”

 4位は「じぇじぇじぇ」(2013年)。

「一時的なブームでもう耳にすることがない」(北海道・69歳・男性)、「意味不明のまま言葉だけが突っ走ってたイメージ」(長崎県・47歳・女性)、「懐かしいけど使う機会がない」(千葉県・49歳・女性)、「今さらカッコ悪くて言えない」(奈良県・50歳・男性)、「耳ざわりが悪い」(東京都・49歳・男性)と71票。

 岩手県の一部地方の方言で、NHK連続テレビ小説『あまちゃん』で注目された。

「自分のルーツは東北なので、今も何かあるとあえて言っちゃいそうですけど。みんな冷たいなぁ」

 朝ドラ発の新語・流行語は多く、今年は『虎に翼』の「はて?」がノミネートされた。

「朝ドラはあえて流行らせようとしているところがあって、そこはくみ取ってあげたい気持ちもある。ただ今期の朝ドラはどうもウケが悪いようで、どう巻き返してくるか。流行語の一つも入れ込んでくるとまた違うのでしょうけど」

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 3位は「タピる」(2019年)。

「タピオカを飲んでいるのも見かけなくなった」(香川県・53歳・男性)、「ここ数年、周りで聞いていない」(千葉県・61歳・女性)、「この言葉を周りで一度も聞いたことがない」(京都府・38歳・女性)、「まったく覚えていなかった」(山口県・66歳・女性)と80票獲得。

 タピオカドリンクのブームで使われるも、その人気に陰りが訪れた今では死後に。

「ブームの衰退とともに消えていく運命の言葉。あのころ栃木県の足利駅前でタピオカ屋さんが出ているのを見た覚えがある。それだけ流行っていたということ。そこもハナからずっとタピオカ店をやるつもりはなくて、ブームが去った今はたぶん業態を変えているでしょうけどね」

 流行りの食べ物は「新語・流行語」に入りがちで、過去には「マリトッツォ」(2021年)や「食べるラー油」(2010年)などが、今年は「アサイーボウル」と「インバウン丼」の2つが候補に。

「ただ『インバウン丼』は単なる流行り言葉とは性質が違って、円安が続いて海外から観光客が押しかけているうちは廃れそうもない。できれば早く消えてほしい言葉だけれど、日本がそういう国になっちゃったということ」