目次
Page 1
ー 悩ましい“熊擁護”の意見
Page 2
ー 猟友会に同情の声

 

 昨年夏に大きな注目を集めた、北海道の巨大ヒグマ『OSO18』。北海道の東部で牛を襲い続けたが、最終的には駆除され、その肉がジビエとして流通したことも話題になった。OSO18に限らず、ここ最近は熊に関するニュースが後を絶たない。

 今年11月30日には、秋田県のスーパーに熊が侵入。男性従業員を襲い、その後、店内に“立てこもり”続け肉売り場を荒らし、12月2日、罠によって捕獲駆除されている。

悩ましい“熊擁護”の意見

 熊の出没とそれに伴う“駆除”に関しては、SNSなどでさまざまな声が入り乱れている。《もちろん命は大事だけど、仕方ない面もある。危険なんだから駆除は当然でしょ》《熊に関しては危険すぎる。かわいそうなんて言ってられないよ》という意見も多い一方で、

《駆除っていうのは殺処分ってことでしょ。さすがにかわいそう》

《どうにかして共生する手立てはないのか。殺しちゃうのはちょっと……》

《熊だって豊富な餌とか住処があれば人の住むところに来ない。人間のエゴな気がする》

 と、“熊擁護”の声も少なくない。

「熊が多く出没する地域では、駆除否定派の意見に頭を抱えているようです。昨年10月23日におこなわれた秋田県知事の会見では、“人命最優先”の対策をとることを表明。熊の駆除に対しては抗議の電話もあるようですが、これについては“すぐ切ります。ガチャン”“(苦情に)つき合ってると仕事ができない。業務妨害です”など、きっぱりとした態度を示していました」(地方紙記者)