《もう休んだらどうでしょう》
《完全に石化している…》
《こんな様子で本当に国会議員が務まるの?》
今年76歳を迎える菅義偉首相に、今年9月ごろから体調不安の声が寄せられている。
「9月30日、菅氏は自民党本部で開かれた新役員共同記者会見に出席しました。その際の菅氏の表情がかなり虚ろで……。報道で菅氏の様子を見た視聴者からは心配の声が寄せられ、Xでは一時《#菅さん大丈夫か》がトレンド入りしました」(一般紙政治部記者、以下同)
体調面が不安視されていた菅氏だが、10月に行われた衆議院議員選挙では見事当選。しかし、当選後も虚ろな表情は変わらなかった。
「11月11日に総理大臣の指名選挙が行われ、菅氏は岸田文雄氏と麻生太郎氏の間に挟まれて座っていました。隣の岸田氏と麻生氏は周囲と談笑している中、菅氏だけは一点を見つめ、胸の前で腕を組んだまま、ぴくりとも動かなくて……。これには“菅さんまじでやばくないか?””こんな状態でも国会議員として当選するなんて”と驚きの声が次々と上がったのです」
“令和おじさん”の自負
菅氏といえば、長期間にわたって官房長官を務め、2020年には内閣総理大臣に就任した。そんな彼の政治家としての姿で最も印象強いのは、新年号発表の瞬間ではないだろうか。
2019年4月30日、現在の上皇陛下は天皇の位を退かれた。それに先立って、同年4月1日、首相官邸では新元号発表の記者会見が開かれていた。
「日本で天皇が生前に退位されるのは約200年ぶりのこと。生前退位によって、”新しい元号は何になるのか”とSNSやメディアでは、たくさんの予想が飛び交い、大盛り上がりとなりました。そんな、全国民の注目を集めた新元号を会見で発表したのが当時官房長官だった菅義偉首相です。令和と書かれた書を掲げた菅氏が“新号は令和であります”と発表する姿は多くのメディアが報じ、瞬く間にSNS上で拡散されました。そして菅氏は一時、“令和おじさん”とまで呼ばれていたのです」
菅氏も自身が“令和おじさん”だという自負があるようだ。
「実は菅さんは、飲食店などでサインを求められると、色紙に大きく“令和と書いて、自分の名前はすみっこに小さく書くんです。国民が注目する中、新しい元号を初めてお披露目するという重要な役割を担ったことは、菅さんの長い政治家人生の中でも特に印象に残ることだったのでしょう。それから、堅いイメージを抱かれがちな政治家という職業だからこそ、国民に親近感を持ってもらえるようなユーモアをという彼なりの心遣いなのだと思います」
体調面の不安は残るが、今後も令和の顔として日本の政治を良い方向へ導いてもらいたい。