男と女は語り合わないとわからない、永遠に。
「女の人は特にそうだと思うのですが……違ったらごめんなさい……、言わなくても自分の気持ちを相手に分かってもらいたいと思う人、多いですよね。
それから、これは男女共にそうなんだけど、つき合いが長くなると、“これだけ一緒にいるんだから、もうこっちの考えていることなんて分かるでしょ”という思い込みも夫婦の間を邪魔します」
しかしそれは、大きな勘違いだと武田さんは言う。
「コミュニケーションは常に取り続けないと、お互いに本当に感じていること、考えていることは分かりません。だってお互いに、感じていることも、考えていることも、刻々と変化しているから。子育てをしていると、必ず夫婦間、家族間でズレが生じます。
こりゃあ、ズレてるなっていうとき、分かりますよね。相手の言動に対して、“ええっ?”って思うとき、カチンとくるときは、だいたいズレています。
ズレに気がつくと、僕は、“コミュニケーションでズレを修正するチャンスだっ!”と思います。ピンチこそチャンスです。夫婦仲が良くなるとか、さらに新しいライフスタイルを手に入れる扉ですよ」
下手にもめると嫌だから、何も言わずに我慢するか、自分の主張だけ投げつけて、どちらが相手を組み伏せるかを競ってしまう。この二択しかないのではなく、第三の道があると武田さん。
「夫婦関係だけじゃなくて、親子関係でも同じこと。ぶつかり合いは貴重なチャンスだから、多少ぶつかっても、お互いにとって今よりももっとハッピーな道が絶対に見つかるはず!」