中居正広の見落とし
メディアの真ん中で常にレギュラー番組に恵まれ、仕事に困ることなく芸能活動してきたスター中居。
中居のMCとしてのスキルが仕事のオファーを呼び込んだことは否めないが、出演者という立場はあくまでも受注する側に過ぎない。発注者はメディア側で、そこにはスポンサーの意向が反映され、スポンサーは世論を見極める。そして今、スポンサーは世論に敏感で、世論はSNSで作られることを知っている。そのような流れを中居は、見落としている。
これまでコメントしなかった沈黙の理由として中居は守秘義務を上げる。守秘義務が何なのか、当事者以外は分からないが、すべてがすべて守秘義務ではないことは、中居がコメントを発表できたことが証明している。松本も、守秘義務を盾にして会見することが難しいとしてたが、芸能記者の単独取材には応じている。
中居にしても松本にしても、守秘義務以外の部分にしゃべることができる部分はあるのである。
例えば中居の場合、当初フジテレビ局員の関与が報道されていたが、それを完全に否定した。
「であれば、中居さんが店を予約したのですか、それとも自宅ですか」「最初から相手のXさんだけをお誘いしたのですか」「Xさんとの連絡手段は電話ですか、LINEですか、それ以外ですか」「お酒は飲みましたか」「どれくらい飲みましたか」「部屋の広さはどれくらいでしたか」云々。
まさかこの手の質問まで守秘義務には含まれないだろう。
松本にしたって、守秘義務以外の質問には答えられる。にもかかわらず、会見に応じないのは、メディアによってたかって質問されることが嫌なだけ、墓穴を掘ってしまう心配があるだけと思うしかない。