高島望容疑者が1997年に出版した著書『武富士流金儲けの極意』※記事の中の写真をクリックするとAmazonの購入ページにジャンプします
【写真】高島容疑者の義父だった『武富士』会長の広大な当時の自宅

 入塾中に武井会長の長女と結婚し、一族と同居。容疑者の著書『武富士流金儲けの極意』によると、武井会長の手足となり、借金を返さない人物の見分け方など帝王学を学び、ソフトバンクの孫正義氏ら財界トップと人脈を築いたという。

 義父のリクエストで北島三郎の『歩』を歌わされ、《人生にとって大事なのは、スタートではなくゴールだと思う。「歩」に生まれて「と金」に変ずることができるかどうか――すなわち「成り金」になれるかどうかなのである》(同書より)と心酔しきり。

 政治家になるため同社を退社後、海部俊樹元首相の秘書を経て、1995年に参院選に出馬するも落選。経営コンサルタントや金融評論家として執筆活動をしていたが、離婚が転機になったようだ。

 女性信者を性風俗店で働かせた全裸SEX教団『ザイン』の特別顧問として報酬を得ていたとも報じられている。

近寄るとゴミみたいな強烈な体臭

 その近況について、容疑者と面識のある近所の男性は「よくサッカーの話をしていました。“大久保(嘉人)はすごかった”とか“三笘(薫)はいい選手だ”とか。身の上話はしませんでしたね」と振り返る。

 近所の女性は「汚らしいウインドブレーカーを着て、近寄るとゴミみたいに体臭が強烈でした。長いことお風呂に入っていないか、いま思うと死臭が染みついていたのかもしれません」と話した。

 遺体を放置した理由について「気が動転して現実逃避してしまった」などと話しているというが、金をダマし取ることに抵抗はなかったのか。金に翻弄された男の末路なのかもしれない。