目次
Page 1
ー 《本当にズルい》

 1月23日、中居正広が有料会員サイトで“芸能界引退”を発表したのだが、これをめぐって大荒れだ。

 冒頭で彼は《私、中居正広は本日をもって芸能活動を引退いたします。なお、会社であります【(株)のんびりなかい】につきましては、残りの様々な手続き、業務が終わり次第、廃業することと致します》と報告。

 続けて、担当してきたテレビ番組やラジオ番組、またCMスポンサーなど関係各所との会談がすべて終了したことに触れながら、《本日となった次第でございます》と、うやうやしく説明。引退に向けて以前から動いていたとも取れるような言いぶりだ。

 つい2週間前に出した《なお、示談が成立したことにより、今後の芸能活動についても支障なく続けられることになりました》という声明はなんだったのか。

《本当にズルい》

 2023年6月、芸能関係の女性との間で起きた、解決金が“9000万円”とも言われるスキャンダル。両者の間に介在していたと言われるフジテレビの幹部と思しき人物の醜聞も続々と明るみとなる中、17日におこなわれた同社社長・港浩一氏の“実質ゼロ回答”の会見への不信感からスポンサー離れが加速。各番組のCMがほぼ全て公益社団法人ACジャパンに切り替わるなど、フジの経営を揺るがしかねない一大事件に発展した。

 女性を中居に手引きしたとされるフジテレビ幹部の存在があったにせよ、元凶は中居にあることは明白なのだが、彼は同じく引退を告げる文書の中でこう述べている。

《これで、あらゆる責任を果たしたとは全く思っておりません。今後も、様々な問題に対して真摯に向き合い、誠意をもって対応して参ります。全責任は私個人にあります。これだけたくさんの方々にご迷惑をおかけし、損失を被らせてしまったことは申し訳ない思いでなりません》

 と謝罪している。だが、これにネット上は猛反発。

《散々やりたい放題してダンマリのまま引退って無責任》
《逃げただけじゃん!人としてどうなの!?》
《説明責任を果たさず、
フジテレビに全部押し付けていったのはいただけない》
《本当にズルい。自らの釈明会見もないんだから酷いもんだ》

 など、真相を明かさずに文書のみで消え去る彼の“やり口”に対して卑怯という声が多いる。

「担当番組がすべて消滅し、メディアから締め出されたことで自分の声を届ける機会を失ったため引退もやむなしという見方もできますが、独自に会見を開けば報道陣は集まったはず。またYouTubeなどでの報告もできたでしょう」(芸能プロ関係者)

 中居と女性にまつわる報道の中にはきちんとした取材による言質だけではなく、ネットでまことしやかに流布している噂もあったが……。

「有象無象の憶測に対して事実でないのであれば反論したり、名誉棄損で立ち上がることもできたはずですが、それを放棄して姿を消すということは、これまで報じられてきたことを半ば認めているのに等しい」(前出・芸能プロ関係者)

 最後に中居は関係者に改めて謝罪しながら、ファンの総称である“中居ヅラ”にこう寄せている。

《ヅラの皆さん一度でも、会いたかった 会えなかった 会わなきゃだめだった こんなお別れで、本当に、本当に、ごめんなさい。さようなら…。》

 SNSで「中居くんを守りたい」というハッシュタグで彼のことを擁護していたファンの心情やいかに……。