1月23日にフジテレビの港浩一社長が社員向けに説明会を行い、その場で17日の会見を「失敗だった」を振り返り批判を集めている。
フジテレビは、女性トラブルで9000万円といわれる解決金支払いが明らかになった中居正広に対し、関与していた疑惑が取り沙汰されている。一連の騒動は、中居の全レギュラー番組の打ち切りに加え、フジテレビのスポンサー企業のCM撤退が相次ぐなど大きな影響を及ぼした。さらに中居は23日に芸能界引退を発表している。
《経営者失格》の烙印
フジテレビは批判を受け、17日に社長の定例会見を前倒しの形で行うも、会場の狭さを理由に参加メディアの制限や撮影禁止を通達し“閉じた”姿勢が大きな批判を集めた。改めて27日にオープンな形での会見を行うと表明したが、すべてが後手後手に回っている印象だ。
ネット上では港社長の経営手腕に対して批判の声が相次いでいる。
《かつては敏腕凄い人だったのに時流れてこう変わってしまうんだね》 《最悪な状況になるのを予想出来ないのって、経営者失格》 《バラエティ畑出身でとんねるず班だった港浩一じゃあ今のフジTVの難局を乗り切ることは不可能だろう》
数々のバラエティー番組を手がけてきた敏腕ディレクター、プロデューサーである港社長は経営者に不向きなのではといった声が多く聞かれた。
港社長の来歴について放送作家が語る。
「港社長は早稲田大学を卒業後、1976年にフジテレビに入社。とんねるずとタッグを組み『夕やけニャンニャン』『オールナイトフジ』『とんねるずのみなさんのおかげです』など数多くのヒット番組を生み出しました。木梨憲武さんが港社長に扮した“小港さん”のキャラクターをたびたび披露しているので、一般の方にも知名度の高いスタッフさんですね。1980年代から1990年代にかけてのフジテレビ黄金期のバラエティーを作り上げた立役者です」
港氏は2022年6月にフジテレビ代表取締役社長に就任。その後『笑っていいとも!』を彷彿とさせるお昼の帯バラエティー番組『ぽかぽか』や、『オールナイトフジ』同様のお色気テイストのある深夜番組『オールナイトフジコ』をスタートさせるなど、フジテレビのバラエティー色の強化を図ってきた。その姿勢に対しては一定の評価も存在する。
だが、今回の中居問題の対応に関しては“敏腕ぶり”を発揮してるようには見えない。やはり“経営者失格”の烙印を押されても仕方がないだろう。