昨年末、ベロベロになった20歳前後の女性が若い男性ら5、6人と肩を組みながら店から出てきて、なんだか淫靡な雰囲気だった。女性はギャル系ファッションでしたね。あの店は、ゴミをそのへんに捨てたりしてマナーが悪く、周りも困っていたみたい。“あの店はよくないことをしている”とウワサになっていたけど、ここは吉祥寺だし、本当にぼったくりをしていたとは驚いたね」(地元の男性)

 店内にはダーツやカラオケがあり、ノリのいい曲で「フーフー」と大声で合いの手を入れるなどして盛り上がっていた雰囲気もあったという。

「ウオー!!」と大きな奇声をあげて

 同店を利用したことのある男性客はこう話す。

「宮島容疑者はフツーの女子大生っぽいファッションを好み、それなりに遊んでいそうな清楚系ギャルといった印象です。店は2部制で、逮捕後に聞いた話では、容疑者3人とも本来は夕方から午前0時までの部のスタッフだそうです。私はぼったくられていませんが、店はそんなに儲かっていない感じでした」

逮捕された千葉南音容疑者(SNSより)
逮捕された千葉南音容疑者(SNSより)
【写真】逮捕されたぼったくりバー従業員のチャラ素顔

 逮捕容疑と同時期の昨年5〜6月ごろの夕刻、気になる場面が目撃されていた。

店の前でお客さんらしき男性が抗議し、男性スタッフと揉めていたんです。スタッフは乱暴な口調で突っぱねていたので、出入り禁止の客を追い返そうとしているのかなと思いましたが、いまになって考えると、請求額をめぐるトラブルだったのかもしれません」(同店が入居するビルの出入り業者)

 ほかにも、店から出てきた客がなぜか「ウォー!!」と大きな奇声を上げていたり、店が外部と遮断するように二重扉を閉めていたなど、異様な雰囲気の目撃証言があった。

 前出の記者は言う。

「千葉容疑者は2年前、従業員として勤めていた新宿・歌舞伎町の“ぼったくりバー”で、当時18歳の女子高生ら2人を勧誘したとする職業安定法違反(有害業務目的労働者募集)容疑や、客から不当に高額な料金を取り立てたとする東京都ぼったくり防止条例違反の疑いで逮捕歴があります。SNSで《ギャラ飲み》などと募集し、面接時に運転免許証の写真を撮っていたため、女子高生は“住所を知られて怖くて断れなかった”などと話しました。その店は経営者も同時に逮捕されましたが、千葉容疑者はその後、不起訴になっています」

 懲りずに場所を変え、再び、ぼったくりを繰り返したのだろうか。全容解明に向け、捜査の進展が待たれる。