家族の深い愛情

 一方で、《確かにスタイルは息子の方が良いけど、断然父がカッコいい》《お父さんの方が素敵なんだよなあ……》《父のオーラには敵わない》という意見も根強い。親子で並ぶからこそ、どうしても生まれてしまう「比較」。二世という立場の宿命でもある。

「窪塚親子は“距離の近さ”も特徴的。共演しても不自然さを感じさせず、むしろ親子の仲の良さが自然と伝わってくる。それが逆に愛流さんの好感度を高め、俳優としての評価にもつながっている印象です」(前出・芸能ライター)

 プライベートでもその関係性は変わらない。愛流は、洋介と前妻の間に生まれた子どもだが、現在の妻であるPINKY(窪塚優香)にも深く愛されて育った。今年3月には、PINKYが自身のインスタグラムで《母親にとって息子は一番の推しメンでしょう》と、愛流の写真集『Lila』を紹介し、話題に。

『ポロラルフローレン×MLB』のローンチイベントに登場した窪塚洋介と息子の愛流(窪塚洋介のインスタグラムより)
『ポロラルフローレン×MLB』のローンチイベントに登場した窪塚洋介と息子の愛流(窪塚洋介のインスタグラムより)
【写真】「等身がお化け」窪塚洋介も絶賛する息子・愛流の異次元スタイル

 同写真集には、父・洋介が撮影したカットも収録されている。親子での海外旅行中に撮影した一枚で、「景色も良くて、自分にとってのかけがえのない存在だから」という思いから掲載されたという。プレス取材会では、撮影の裏話や地元・思い出の地を巡ったエピソードも明かし、「全部がかけがえのない思い出です」とコメント。

 愛流は「親からのメッセージは恥ずかしくてまだ見れていない」としつつも、「この写真集は新たな分岐点。1枚1枚が自分の背中を押してくれるような、かけがえのない1枚」と特別な想いを口にした。

 華やかなルックスと素直な内面を持つ窪塚愛流。父への尊敬と俳優としての覚悟、その狭間で“比較”を背負いながらも、自分の道を歩き始めている。迷いながら進む姿こそが、唯一無二の俳優へと成長する証になるだろう。