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ー 「亡くなった婚約者の名前で金を稼ぐ気か」 
最上あいの名義で動画配信者として活動していた佐藤愛里さん(ふわっち公式より)

 3月25日、最上あいの名前で活動していた動画配信者の女性・佐藤愛里さんの婚約者を名乗る男性がYouTubeチャンネルを開設。26日に1本の動画をアップしたが、翌日の午後、削除された。

「亡くなった婚約者の名前で金を稼ぐ気か」 

 3月11日、最上さんは東京・JR高田馬場駅周辺で動画配信中に刺殺され、その後、最上さんの婚約者を名乗る男性がXのアカウントを開設し、事件発生までの経緯を明かして物議を醸していた。

「最上さんの婚約者を名乗るユーザーのアカウントは、事件が起きた当日に開設されたものとみられます。その日の夜の投稿で、『最上あいは、私と一緒に住んでいて婚約者でした』として『当アカウントが偽物と疑われる可能性も考慮し、最上あいと私の写真を貼っておきます』と、最上さんとみられる女性と婚約者の写真や動画を公開していました。さらに、事件の経緯を時系列で説明し、自分が共犯や指示役だったのでは、という指摘を否定しました」(スポーツ紙記者、以下同)

 その後、婚約者を名乗る男性は16日の夜に「最上あい(佐藤愛里)について」と題した生配信を行い、黒いスーツに黒ネクタイの姿で過去に「高野」と名乗る高野容疑者と電話でやり取りした際の録音を流したりした。

 男性の一連の行動が何を目的にしたものなのかわからない、という指摘がネット上であふれたが、25日になって今度はYouTubeチャンネルを開設し、26日に動画を投稿したのだ。

 その中身とは――

「この動画を撮影したのは3月15日の未明だとし、今日初めて最上さんの遺体と対面したこと、自分が仕事を辞めたこと、そしていま最上さんに向かっている世間のヘイトを自分に向けさせたいことなどが語られた2分ほどの短い動画でした」

 26日に動画が投稿されるとSNSを通じて拡散され始めたが、翌日の午後になって真っ黒い画面に切り替わり、「この動画は、YouTube コミュニティ ガイドラインへの違反により削除されました」との文言が。強制的に削除されたようだが、いったい何が問題だったのか。

「動画の中に自死をほのめかす発言がありました。YouTubeに動画をアップしたのと同じタイミングでXに『死ねない理由が出来たので、今は生きようと思っています』と投稿しているのでその可能性は低いと思いますが、おそらく動画の内容をチェックしているAIがガイドライン違反だと認識し、削除したのではないでしょうか」

 また、動画がまだ視聴できたときにはコメント欄に《亡くなった婚約者の名前で金を稼ぐ気か》という指摘も。

「男性が開設したYouTubeのチャンネル名は、自分の名前のあとに『.最上あいの婚約者』と付けていたので、亡くなった人の名前を再生回数稼ぎに利用するのかと批判の声があがったのです」

 何がしたいのかはっきりしない婚約者が登場して混迷を極めている今回の事件。一刻も早い真相解明が待たれる。