売春を強要されたと告発
八代さんの遺族は、何を思うのか。事情を知るレコード会社関係者が明かす。
「八代さんのご親族は当然、許せないという怒りの気持ちを持ちつつ、それと同じくらい“亡くなった後に、なぜそんな写真を表に出そうとする人がいるのだろう……”と深く悲しみ、傷ついていると聞いています」
そして早川氏の人物像について言及する。
「20年以上前ですが、早川さんは『ニューセンチュリーレコード』所属の女性タレントから“売春を強要された”と週刊誌で告発されているんです。早川さんは、CDの発売には金が必要だと多額の金銭を支払わせ、発売したCDの半数を買い取りさせるなど、タレントたちを食い物にしていた。この問題は裁判にも発展しています」(レコード会社関係者、以下同)
2005年の『毎日新聞』によれば、女性3人が『ニューセンチュリーレコード』と早川氏に損害賠償を求めて提訴したところ、裁判所は同社に約300万円の支払いを命じたとされる。一方で早川氏も名誉を傷つけられたと損害賠償を求めて女性らを提訴したが、裁判所はその請求を棄却した。
「八代さんの遺族は代理人弁護士を通じて、CD発売の中止を要請する通知書を郵送したそうです。その対応を見て、発売を差し止める法的手続きに入っていくと聞いています」
写真封入のCD発売を止めるには
すでに当事者である八代さんは亡くなっているが、写真を封入したCDの発売を止めることはできるのか。法律事務所Zの溝口矢弁護士に話を聞いた。
「写真に関しては、通常なら肖像権やパブリシティー権などの人格権で対抗していきます。人格権は、その個人のみが保有できる権利なので、亡くなると消滅してしまうのです。今回の事案では、人格権を持つ人がいない状態になっています」
では、発売の差し止めは難しいということか。
「販売の差し止めは、人格権を前提に請求するので、ハードルが高いといえます。過去の裁判例では、写真の使用が遺族の故人に対する敬愛追慕(けいあいついぼ)の情を侵害したとして、損害賠償請求が認められた事例があります。故人も遺族も販売を望んでおらず、こうした法的利益の侵害があることを強く訴えることで、差し止めが認められる可能性はゼロではないと考えます」(溝口弁護士)
こんな冒涜は、誰も望んでいないはず――。