2015年12月末までに予約1,000枚でオリジナルDVDの発売が決定となるピン芸人・永野。しかし現在までのDVDの予約数は500枚とノルマ達成には程遠い状況だ。
そこでノルマ達成のため、11月 28日に緊急、単独ライブの開催が決定。そんな永野にDVD発売に向けての意気込みについてインタビューした。
――1000枚予約が入らないとDVD発売できません。
「たぶん無理だと思います(笑)。予約を増やすために単独ライブをすることになったのですが、そっちの予約も微妙な状況で……。4000円という価格が高いと思われているんですかね」
――「お笑い界の歴史を変える」など、発売決定前にも関わらず大きなことを言っていますが。
「吹きすぎたんですかね。モハメド・アリのやり方をパクったんですけど、大きいことを言うと日本人は引くんだなと実感しました。何も決まっていないのに“歴史を変える”とか言っちゃったから生意気に映ったんですかね」
――尖っているところも売りですもんね。
「そうですね、反省する前の沢尻エリカと同じ売り方でテレビに出ていますから。珍しいでしょ、芸歴20年でこんな感じなのも(笑)。最近のお笑いの傾向でいえば、代表的なネタをメインにして、僕で言えばタイトルも“〇〇が好き”みたいにして安く販売すれば、それなりに売れるんでしょうけど、そういうのは嫌なんで」
――お馴染みの歌ネタはいれないんですか?
「入れますけど、ありがちな感じにはしたくない。今のところタイトルは沢尻エリカをリスペクトして『永野のへルタースケルター』にしようとは思っています」
――いろいろ改造しなきゃですね。
「これまでのネタとキャラクターを全身整形をするつもりで作りたいです。変わったネタをする人は珍しくないと思いますが、僕はDVD自体を変にしようと思っているんです。そういう風に言いまくっていたら、あ、これって石井聰亙(現:石井岳龍)監督の『爆裂都市 BURST CITY』の“これは暴動の映画ではない。映画の暴動だ”というコピーのパクりだって自分で気づきました。僕の発言の大半はコピー&ペーストなんで」
――どういう内容をお考えですか?
「金をかけたい。今のお笑いDVDってお金かけていないモノが多いでしょ。誤解を恐れずに言うなら“ポニーキャニオンをぶっ潰す”ようなことをやりたいです。ちなみに前回出したDVDのメーカーは僕の作品を出した後に倒産しました」
――永野のDVDを出したら倒産するというジンクスができたらマズくないですか?
「それはありですね。とにかく今までのお笑いDVDとは違うことをやりたい。だから僕は今回のDVDは最後だと思っているし、遺作だと思っています。ライブも今回が最後にするつもりです。新作もたくさんやるんですが、これ以上のネタは作れないと思うぐらいの気持ちで臨みますから」
――有名人でファンを公言する人も増えているのに、何故DVDの予約が少ないんでしょう。
「最近はYouTubeなどでタダで見られますからね。最近応援してくれている方はコアではないから、4000円出すほどではないって感じなんでしょうね。僕は基本、人のせいにするんですけど、僕のDVDが売れないのは今までの芸人がいけないんだと思う」
――それはどういうことですか?
「ブレイクしたネタを入れて、ちょちょいのちょいって感じで出していたから、“永野のDVDもそんな感じなんでしょ?”って思われているんだと思う。僕はDVDそのものからこだわりを持って作るので、レンタルでは味わえない作品にしようと思っています。……ビックリするのが、これらは全部想像で言っていますからね。完全にペテン師ですよ。インタビューされるたびに嘘が上手くなっています(笑)」
<イベント告知>
永野 緊急単独ライブ 特別編~会場で発売未定のDVDを予約してくれる人限定ライブ~「すでに予約してるって人はどうすればいいかって?もう一枚予約するしかないっしょ~!!」
日時:2015年11月28日(土)13:00~(12:30開場)/18:30~(18:00開場) 場所:ポニーキャニオン1Fイベントスペース
内容:永野 単独ライブ特別編 + 2ショット「永野と踊ろう」撮影会(写真又は動画) 応募受付期間:2015年11月13日(金)12:00~2015年11月23日(月)23:59まで。 『永野』オリジナルDVD(タイトル未定/発売未定) 価格:4,000円(本体)+税。
撮影/齋藤周造