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 ‘86年のテレビシリーズスタートから30年を迎える『あぶない刑事』。タカ&ユージのコンビも映画『さらば あぶない刑事』(1月30日公開)で見納めに。そこで舘ひろし&柴田恭兵に作品への思いを語ってもらった。

――ドラマからの浅野温子さん、木の実ナナさん。今作で合流した菜々緒さんが、作品に彩りを添えています。おふたりは、どんな女性に魅力を感じますか?

柴田「それを、60過ぎの大人に聞くか(笑い)」

舘「僕は、自分のスタイルを持っている人が好き。そのスタイルが僕に合わない場合もあるかもしれませんが、スタイルのある人がいいですね」

柴田「健康的な人。明るい人もいいですよね。あと、ゴハンいっぱい食べる人(笑い)。暗くて食が細いと、心配になるじゃないですか」

舘「確かに、暗い人はね」

柴田「あと、ポジティブな人がいい。いま、いろいろ不安なことが、いっぱいあるじゃないですか。もちろん、考えなくちゃいけないことがたくさんあるけど、その中でポジティブな人がいいですね」

――10年後に、またオファーが来たら、どうします?

舘「できるなら、やりたいと思います。でも、75歳ですから(笑い)」

柴田「10年後に向けて、いまからトレーニングしないと(笑い)。僕、草野球をずっと続けているんですけど」

舘「だから、この人は本当にすごい!」

柴田「入っているチームの平均年齢が68歳くらいなんですよ。そうすると僕、若手ですから、盗塁のサインが出るんです(笑い)。相手チーム、若いんですよ。キャッチャーも肩がいい。でも、チームにこたえるために、僕はケガをしないように、全力疾走するんです(笑い)」

舘「この前、一緒にゴルフに行ったのね。(柴田は)すごく飛ぶ。もう、笑っちゃうくらい」

柴田「心の中で、“(ゴルフは)飛ばすだけじゃないんだからね”って思っている(笑い)」

舘「思ってないですよ(笑い)」

柴田「成績は、舘さんのほうが、ぜんぜん」

舘「その前は、恭サマのほうがよかった。以前、練習場に飛距離を測定できる機械があって測ったんです。僕より50ヤードくらい飛んでいくんだよね。ホント、悔しい。それで、力入れてスイングすると、よけい飛ばなくなるっていう(笑い)」

――かけがえのないパートナーであるおふたりにとって、“あぶデカ”とは?

舘「僕の中で、柴田恭兵という俳優さんに出会えたことは、すごく意味がある。もうひとり、渡哲也という尊敬している人間がいるんですが、また全然違った意味で、(柴田から)すごく刺激を受けた。“あぶデカ”以降の僕の芝居で、いちばん影響を受けました」

柴田「僕はどこかで、さらにいいモノが作れる、もっと素敵な作品に出会えると思いながら、いろいろ挑戦してきた。でも、人との出会いを含め、実は自分が思っていた以上に『あぶない刑事』は、すごく大きいモノだったと改めて思います。30年も続く作品に出会えたことが、すごく幸せですね」

撮影/廣瀬靖士