自分の行為の反省とともに、今もジャニーズタレントたちを悩ます存在の実態を、当事者として本誌に告白してくれた。
「自分のしてしまったことは、とても軽率だったと、心から反省しています。でも、ものすごい恐怖を感じていたことは事実だし、ジャニーズにいる人たちで、今でもその当時の僕と同じように悩んでいる人たちは多いはずです」
慎重に言葉を選びつつ話しだした彼の名は、水越大介。 ’13 年の夏まで「ジャニーズJr.」として活動しており、人気メンバーの1人だった。だが、Jr.の中から突如、姿を消す。その衝撃の真相を彼本人が初めて告白してくれた。
「いきなり近寄ってきたと思ったら、ドーンと叩かれて、逃げられたり。学校の体育祭の日に、数人で押しかけられたこともあります」
アイドルへの階段を上るにつれ、彼を悩ませる存在がつきまとい始める。プライベートにまで張りついてくる悪質なファン、通称“ヤラカシ”だ。ヤラカシは時にはあえてタレントを怒らせるような行為をして、その反応を楽しむ者もいるという。
そんな矢先、ついに決定的な事件が起きてしまう。
「’13 年の6月のことです。その日は学校が終わるのが早かったので、いったん家に帰ってから仕事場に行こうとしていました。そうしたらよく見かけるヤラカシさんが、いつもみたいに校門あたりからついてきて、電車の一緒の車両に乗り込んできました。それが、いつの間にか2人に増えて、だんだん僕の近くに寄って来るんです。降りる駅に着いたので、足早に改札を出たんですが、2人が走って追いかけてきて“なんでウチらを無視すんの?”なんて言いながら、僕の通学鞄や服を引っ張った。それを必死に振り払ったんですが、やめてくれない。逃げるように僕の自転車が止めてある駐輪場まで走ると、そこまで追いかけてきて、またつかまれました。思わず足元の石や砂利をつかみ、1人の人に投げつけて、そのまま振り返らず自転車で全速力で帰宅したんです。その後、仕事に行こうと再び駅に向かうと、もう1人のヤラカシさんと警察官がいました。そして〝この人です!〟と指さされ、そのまま警察署まで連行されてしまったんです。警察署で聞いたところによると、僕の投げた石がもう1人のヤラカシさんの首に当たったそうで、病院で治療中とのことでした」
診断書によると、そのケガは全治1か月。その後、双方で示談が成立したものの――。
「事件の当日に、マネジャーさんに一部始終を報告しました。また、示談成立後、ジャニーさん(ジャニー喜多川社長)から直接“心配していたんだよ!”というお電話をもらい、本当に申し訳なく思いました。でもそれ以来、仕事の電話が来なくなったんです」
しかし、落ち込んでいた彼に転機が訪れる。Jr.時代から通っていた原宿の読モ(読者モデル)文化でも有名な美容室『OCEAN TOKYO』からの誘いにより、この秋からサロモ(カットモデル)を皮切りに、モデルとして活動を開始している。