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 2桁視聴率が数えるほどと、軒並み苦戦している夏ドラマ。

「数年前までは、視聴率が10%を切るドラマ作品なんてほとんどなかったのに、今では10%に届けば御の字と言われていて……。“ドラマは制作費もかかるし、テレビ局のお荷物”と言う関係者もいます」(テレビ誌ライター)

 『東京ラブストーリー』『ひとつ屋根の下』など、かつては“ドラマのフジ”とまで呼ばれていたフジテレビも例外ではない。

「今クールにフジで放送中のドラマである火曜夜10時の『HEAT』、水曜夜10時の『リスクの神様』、木曜夜10時の『探偵の探偵』はいずれも最新話までの平均視聴率が低迷しています。『HEAT』に至っては、今月11日に放送された第6話の視聴率は2.8%でした。この数字は民放のゴールデンタイムに放送されたテレビドラマでは、今世紀最低の記録です」(前出・テレビ誌ライター)

 他局も好調とはいえないテレビドラマ事情だが、フジへの逆風はとくに強い。そんな窮地に立たされたフジがすがる思いで白羽の矢を立てたのが人気アイドルグループ・嵐のメンバー。

「来年の1月に始まるドラマの主演が嵐の松本潤さんに決定したそうです。水曜夜10時に放送される枠で、原作は現在も『月刊アフタヌーン』(講談社)で連載中のコミック『フラジャイル 病理医岸京一郎の所見』です。松本さんは、主人公のクールでヤリ手の病理医役を務める予定とのこと」(テレビ局関係者)

 気になるストーリーはというと……。

「主人公の病理医・岸京一郎は恐ろしく優秀ですが少し変人な医者。臨床医の診断状況を聞いて自身の論理を駆使し、数々の患者を命の危険から救っていくという物語です。見逃されそうな誤診を見抜いていく姿は見ていて痛快ですね」(出版関係者)

 病理医とはあまり聞きなじみがないが、どんな職業なのだろうか。

「病理医とは、臨床医の診断を頭に入れたうえで血液や排泄物、細胞や体液を分析し、病気の原因過程を診断して、身体の中で何が起きているのかを診断する専門医のことです」(病院関係者)

 ‘14 年に放送されたフジの月9ドラマ『失恋ショコラティエ』で主演した役柄とはギャップが大きいようだ。

「『失恋ショコラティエ』では、憧れの人に片思いを続けるショコラティエ役。毎回、松本クンが演じる主人公がエッチな妄想をするところも見どころで、“エロい!”と若者を中心に話題になった月9ドラマでした。ロケ地にもファンが殺到し、撮影中止になるほどの人気ぶりでしたよ」(アイドル誌ライター)

 しかし、11月と12月に嵐の5大ドームツアーも予定されていることもあり、松本の体力が心配。そこで、フジテレビの広報部にクランクインの時期を問い合わせてみた。

「来年1月の予定は、まだ何も決まっておりません」