s-20160216_SMAP_6

 《分裂》《解散》《クーデター》……。連日メディアに躍った文字。ご存じ、国民的アイドルグループ・SMAPによる一連の騒動だ。

 彼らは最初からスターだったわけではない。下積みから這い上がってきた。今でこそ日本の芸能界を代表するアイドルだが、そもそも彼らはどんな人物だったのか。

 そこで、デビュー前後から彼らを直接見てきた関係者たちに取材した。

 1月18日、緊急生放送された『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)は前代未聞の異様な光景と言っていい。本来なら笑い満載のバラエティー番組であるはずなのに、5人は黒いスーツに身を包んで1列に並び、神妙な面持ちでグループの存続を表明した。

 会見の翌日、元ジャニーズ事務所の先輩にあたる諸星和己は、あの会見を「何かのお葬式?」と揶揄した。

 こう述べた諸星の古巣『光GENJI』とSMAPの間には、常に明暗の分かれる因縁がある。デビューするや一躍トップアイドルとなった光GENJIのバックで『スケートボーイズ』として踊っていたのがデビュー前の5人。

「光GENJIは、パッと出てスターになった子たち。SMAPはひとりひとりが個々の活動をし、デビューするまでに6年くらいかかっているんです」(芸能プロ関係者)

 レッスンに通う中で光る男の子をジャニー喜多川社長が選び出し、新しいグループを作っていく。それがいわゆる“ジャニーズ方式”だが、その中でも6年というのはかなりの遅咲きと言える。

 SMAPが人気者になっていくのとは逆行して、光GENJIの人気は低迷し、解散へと追いやられた。