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 2月26日に発売された『嵐、青春プレーバック』(主婦と生活社)。国民的アイドルとなった5人の、知られざる青春の日々が綴られている。

 同書から相葉雅紀のエピソードを紹介。'01年12月24日に名古屋で行われたコンサートの楽屋でのこと。

「そう、相葉の誕生日はクリスマスイブの12月24日。このコンサートでは曲の合間にその話をして、ファンと一緒に『ハッピーバースデー』を歌い、Jr.がケーキを持ってくる、という演出で盛り上がりました。が、サプライズはそれだけではなかったんです」(アイドル誌編集者)

 コンサートの直前、楽屋でも、ある計画が進行。松本と櫻井の発案で、スタッフがケーキを買いに行き、相葉を驚かそうということになっていた。ところが、スタッフが買ってきたケーキに、ふたりからまさかのダメ出しが。

《「これ、もうちょっと大きいやつがいいんですけど……ちょっとちっちゃいんで、もう1回いいですか?」恐縮しながらも、冷静に言いました》(『嵐、青春プレーバック』より。以下《》内は同書より引用)

 彼らはスタッフへの気遣いも忘れない。倍のサイズのホールケーキを買い直してきたスタッフに、お礼を言ったあと、こう発言。

《「ケーキ代、どうしましょう?」「いいよ。経費でなんとかするから」》

 ケーキは用意できたものの、問題はサプライズのタイミング。メンバーはリハーサルが終わるとシャワーを浴びて本番用の衣装に着替えるため、相葉のシャワー中に準備するのが狙い目なのだけど……。

 寂しがり屋で怖がりでもある相葉は、ひとりでシャワーに入るのが苦手。1列にシャワーブースが並んでドアだけついているようなかたちだと、誰かと一緒に行きたがるのだ。

《案の定このときも、「ニノ、入ろうよ。大ちゃん、一緒に行かない?」と誘いましたが、「ちょっと俺ら、松潤と衣装の打ち合わせがあるから、先に入っていて」といった具合になんとか乗り切り、相葉を1人でシャワーに行かせました。》

 ここまでくれば、あとは驚かすだけ。

《そして4人は控室に集まりケーキをセッティング。ロウソクに火を点けて、相葉がいよいよシャワーから出てきた瞬間に、「ハッピーバースデー!!」サプライズは大成功……のはずでした》

 しかし、ここであまりにも悲惨な事件、いや、珍事件が勃発。それが何だったかは本を読んでのお楽しみとして、執筆した元スタッフのひとりは振り返る。

「コンサートの楽屋とシャワールームって、直結していることが多くて、スタッフもほとんどが男だし、メンバーとも仲がよかったんです。だから、楽屋で着替えたりもできるし、いろんな雑誌が置いてあったりして、中にはいかにも男の子的なやつも。体育会系の部室みたいなノリで」