昨年、ベスト盤をリリース中森明菜。同アルバムに収録された新たにレコーディングされた曲については伝説はおろか、“怪”ともとれる点がある。6月下旬に都内のスタジオで収録されたと報じられたのだが、実はもっと前ではないかというのだ。
「新曲と新たなカバー2曲の歌詞カードに記載してあるクレジットを見ると、レコーディングしたスタジオは『WEST SIDE』とありますが、あそこはすでになくなっているはずなんですよ」(音楽業界関係者)
そこで本誌が実際に『WEST SIDE』の住所を訪れてみると、そこにスタジオはあったが、別の名前の『B』になっていた。
「2年前くらいに運営会社が変わったんです。そのときにスタジオの名前も変わりました。私の知るかぎり、『B』になってから明菜さんがここに来て収録したことはないと思いますよ」(スタジオ『B』のスタッフ)
そこで以前『WEST SIDE』を管理していた会社に問い合わせると、このスタジオは移転したのではなく、すでになくなっているのだという。ということは、明菜の新曲は最近ではなく、2年以上前に収録されていたことになる。新曲の発売元であるユニバーサルに聞いても、明確な回答は得られなかった。
となると、明菜の復帰は、長い時間をかけて入念に準備されていたのだろうか? そして、やっぱり気になるのは、“生”明菜は、いったいどんな形でお披露目されるのか。紅白出場も事前収録だっただけに、完全復帰とはまだ言えない。やきもきさせられるが、明菜は春の会報誌にこんな言葉も寄せていた。
《明菜のステージ見る日を、楽しみに…(略)目をまぁぁぁーるくする日を、ぜったいにみんなに… 贈るからぁぁぁぁ》
ステージからファンに直接歌声を届けることを、誰もが待ち望んでいる。