またも芸能人の薬物汚染が発覚した。10月15日の朝、女優・高部あいの自宅を捜査員が捜索するとコカインが見つかり、逮捕されたのだ。

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「近年大きな話題になったのは'09年に酒井法子、'14年にASKAが覚せい剤で逮捕された事件です。酒井は夫からすすめられて始めたようですが、ASKAは自ら手を出しています。15年前にチャゲアスとしての韓国公演で経済的に失敗し、その後も声の調子が悪いなどの苦しい現実が続き、逃避をするようにクスリに手を出してしまったようです」(音楽関係者)

 高部は学生時代に受験で1度挫折を経験しているという。

「彼女は、高校受験に失敗したことが芸能界入りのきっかけです。志望校に合格できず、大学受験のために勉強を続けるのが嫌になっていた時期にオーディションを受けたんです」(友人のひとり)

 華やかな世界に足を踏み入れることはできたが、芸能界でも次第に片隅へと追いやられていった。2度目の"挫折"による傷はさらに深かっただろう。

 元厚生労働省麻薬取締官の小林潔氏によると、高部が所持していたコカインは気分を爽快にさせる効き目があるのだという。

「コカインは作用が弱いと思われがちですが、実際には覚せい剤と同じか、それ以上です。頭にあったモヤモヤが一気に消え去り、爽快な気分になります。効果が切れると倦怠感があり、またクスリが欲しくなります。

 昔、コカインはお金持ちが使う薬物だったんですが、今は手に入りやすくなっています。覚せい剤は末端価格で1gが3万~5万円。コカインは5万~10万円です」

 それでも決して安くはない。あまり売れているとはいえない高部が簡単に手を出せる金額ではないはずだ。

「コカインは覚せい剤と同じで、暴力団関係のルートがあります。高部さんは女優なので、身近な人から入手したんでしょう。個人的なスポンサーやパトロンがいたのかもしれませんね。多くの場合、買ってあげる条件として肉体関係を求められます。薬物はセックスとつながるものです。意味もなくその子に買ってあげることはないでしょう」

 '10年のインタビューで高部は《男性とお付き合いをしたことがないんです》と語っていたが、一部では今回は男性の友人も逮捕されているとの情報もある。最近の高部は頻繁にセレブが集まるパーティーやイベントに顔を出すなど、派手な生活を送っていたという。そこに落とし穴があったのだろうか。

 どのようにしてコカインに溺れていくのかというと、

「効き目がいいのは注射なんですが、女優さんですから肌に傷はつけられません。ガラス瓶にクスリを入れて底を火で加熱する“あぶり”という方法を使っていたと思われます。あぶると煙が出て、それを鼻や口から吸って体内に入れるんです。鼻の粘膜は非常に敏感なので、効き目が早いんですね。

 ただ、コカインは覚せい剤に比べると常習性が出てくるのに時間がかかります。覚せい剤はハードなクスリなので短期間で常習性が出て、薬物依存だと気づくのも早い。コカインはソフトなのでなかなか気づきませんが、常習していると精神異常をきたし、幻聴、幻覚が見えることもあるでしょう。実際、コカインは覚せい剤よりも怖いものなんです」(前出・小林氏)

 最初のうちはストレス解消になっても、確実に精神を崩壊させていく。それでも、人前に出てスポットライトを浴びる芸能人の薬物使用は何度も繰り返されてきた。