0715_野々村
「自称“ののちゃん”。でも自分で“ちゃん”づけするのは気色悪い。だって、50歳目前の政治家なんですよ……」

 号泣会見で世界を震撼させた兵庫県議会の野々村竜太郎元をそう評するのは、他会派県議の関係者女性。しかし、ののちゃんの知られざる一面はまだまだあった。

「目つきが怖い。急にスイッチが入って職員を怒鳴りつけたりしはる。いちいちエキセントリックで逐一、自分の意見を言わないと気がすまない。独身で婚活に精を出していて、女性の味方を気取ることが多かった」(県議会関係者)

 2011 年12月、県議会本会議で本人が初質問に立ったときは『未婚者・子育て支援』を訴えた。

「議員として活躍する45歳独身、野々村議員の次の夢は甘い結婚生活です。婚活議員として運命の女性との出会いを求め、県営お見合いサポート事業に登録し、文字どおり身体を張って実益を兼ねて体当たり調査をしております」

 と場違いな話を急にしはじめて、さすがに議長が叱責したらしい。ブログやSNSでは随時、婚活中をアピール。今年元旦のブログでは1年の抱負として露骨な支持者獲得に加え、

《3月までにプロポーズできる女性に出会う》

 と宣言した。

 県議会の傍聴席に両親を招いたことがある。演壇から「愛する年老いた両親」と呼びかけ、息子の晴れ姿を見せた。県当局に対し、不妊の原因になるとして『卵子老化』『早期閉経』対策を問いただした。結婚する予定もないのに、自分の未来と絡めて子づくりに積極的な姿勢をのぞかせるのは異様だ。

 あるいは警察官同士のセクハラ事件で「なぜミニパトや交番で2人きりにしたのか」と噛みついたことも。ひとりカラオケで小林旭の『熱き心に』を熱唱し、ブログに動画をアップするなどナルシストがすぎる。

 ののちゃんの自滅は時間の問題だったのかもしれない。