人に聞くに聞けないのが、夜の営みの話。
「日本はもともと武家社会で男尊女卑が強い。そのため性に関することは、多くの女性が口を開こうとしない話題だったのです」
と指摘するのは県民性研究の第一人者の矢野新一さん。そこで、相模ゴム工業株式会社が行った『ニッポンのセックス』アンケートをもとに大分析! 知られざる“夜の県民性”があらわに……。
まず最初に、性生活の満足度ランキングを見てみると、1位は鹿児島県、2位は山梨県、3位は福井県という結果だった。
「鹿児島県が上位に来ているのはうなずけます。女性はとても気遣い屋で、男性への奉仕に徹する気持ちは全国ナンバーワンです。また、男性はお堅いマジメな人に見えますが、下着会社の調査では“ブラをつける男性がいちばん多い”という結果も。外では立派な人を演じ、性でストレス解消しているのかもしれませんね」(矢野さん、以下同)
一方、“セックスレスだと思う”ランキングも鹿児島県は44位と下位。頻度も質も良好なのかも。
「2位の山梨県はロマンチストが多く、ムードを作ることも、それにのまれることも大好き。3位の福井県は男女ともに負けず嫌いで見栄っ張りなので、回数を重ねることをよしとしているのかも。肉食系でゴリゴリ押すタイプです」
確かに、福井県は“ひとりエッチ”の回数ランキングでは全国最下位。人と触れ合うことには飢えていないのかも。
対象的なのが愛媛県。セックスの満足度が低いうえ、ひとりエッチの回数もブービー。
「相手を選ぶ目の厳しさが影響しているのでしょう。女性はあまり異性に興味がなく、現状維持がいちばんだと思っていますし、男性も燃え上がるまでに時間がかかる。異性とふれあうチャンス自体が少ないのかもしれません」
セックスの回数ランキングではだいたい真ん中あたりの順位だけれど、実は不満も抱えているみたい。
「セックスレスランキングでは11位と、やや上位に位置していますね。もっと回数を重ねることができれば、満足度が上がるのかもしれません」
【お話を伺った人】
矢野新一さん・・・(株)ナンバーワン戦略研究所所長。県民性研究の第一人者で本を多数執筆している。スマホアプリ『ズバッと! 県民性』の監修も務めている。