「友達は選べるけど上司は選べないなんて、新人の愚痴を聞いたことがありますが、いつまで学生気分でいるんだとアキレてしまった。彼らに社会性を植えつけるところから始めています」(40代・男性)
「なるべく新入社員と接点をつくるために、若い子が食いつきそうな話題を振るようにしています。ひとりひとりどんな趣味嗜好があるのかわかってくると、仕事がしやすくなりました」(30代・女性)
「『理想の上司』ランキングとか本当にやめていただきたい。“理想の”と謳っているのに、若い世代は現実と比べてしまう。どこの世界に松岡修造みたいな上司がいるんだ!」(50代・男性)
若さゆえ新入社員が「こんなはずじゃなかった」と現実と理想のギャップに悩んでいるのも事実。
「私は自分の部署だけでなくいろいろな人と話すようにしています。立場の違う人と話すことで、組織全体が見えてくるようになりました。全体が見えれば上司が何を求めているのかわかる気がして」(20代・女性)
「あまりお酒は好きではないけど、なんとか上司に気に入られたいがために、お酒の席にも同行するようにしています。成果は……あるのかなぁ……」(20代・男性)
きちんと上司が部下を育てる意識を持たないと、ゆくゆくは若者の上司離れが叫ばれるかも?
「若い人、特に男子は叱られ慣れていないのか、1度キツく言うと思いのほかダメージを負ってしまう。僕らもどこまで言っていいのか悩んでいるけど、彼らに合わせすぎないようにしている。自分までブレてしまいそうですから」(40代・男性)
「おばちゃん精神じゃないですけど、“しっかりご飯食べている?”“彼女はいるの?”と積極的に絡むようにしています。若いコってキャラづけをしたがるから、おばちゃんキャラの私はちょうどいい(笑い)」(50代・女性)
ちなみに、平成27年度新入社員のタイプは「消せるボールペン型」。機能的で優秀だけど、熱を入れすぎると色(個性)が消えてしまうとか。
「普通のボールペンでいいんですよ。長持ちしてインクが出てくれれば問題ないし、ごく普通のボールペンがいちばん使われている。若い世代も上司も個性に気をとられすぎている。われわれは一社会人ですから、まずは目の前の自分の仕事をしっかりこなすことがいちばん大事だと思う。ごく当たり前の意識を 共有することが上司も部下も必要。個性は後からついてくる」(40代・男性)