ついに東京五輪のエンブレム取り下げにまで発展した佐野研二郎氏の“盗作”騒動。とはいえ、日本“「学ぶ=まねる”と言われてきたお国柄。また、ものまね番組は大人気。
そこでパクリとものまねの線引きについて、「中森明菜」のものまね女装家・生森明菜さんに見解を聞いた。
「私たちはものまねをさせていただく方に対して愛情や尊敬を抱いているし、お客さんに発表することで賛否や作品の完成度を判断できる機会がある。佐野さんの件など顕著ですが、客観的な空間がないことは、それだけ一般的な感覚とズレていくことにつながる気がします」
同時に、対価を支払う人がいる環境があるかないかも大切と語る。
「みっともないものは見せられないし、後ろ指もさされたくない。だからこそ、小さな積み重ねもいとわないし、日々研究しようと手も抜けない。デビューして7年ですが、ショーがある日は朝から明菜ちゃんのCDとDVDを流しっぱなしです(笑い)」
“人に見られる”という意識があれば、安易な盗用や小手先の技術には頼らないはずと指摘。
「プロ意識を忘れない環境に身を置き続けることが大事だと思うんですね」