■『ボキャブラ天国』オファーがあった意外な芸人

テツandトモからのファンレターの返事。2人の人柄が伝わる文面だ
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――昔からくりぃむしちゅーさんのファンだったそうですが、『くりぃむナンチャラ』で共演したときにお二人とお話はできましたか?

「緊張してあまり喋れなかったですね。番組がクイズ形式だったので、とにかく爪跡を残さなきゃと思って。マネージャーにも“ウケを狙わなくていいから、知識だけでいけ”と言われて、それだけでいっぱいいっぱいになっちゃいました。

 そもそも憧れの方々と横並びで座っているのが、テレビで見ているような空間だったので。次また出演できることがあれば、もう正解しなくて良いのでボケ側に回れる余裕も見せたいなと思います。一応、お笑いもやっているんだぞってところを見せないと(笑)」

――ネタにはお笑い知識やファンレターの返事の話が盛り込まれているんですよね。

「ネタに関してはまだまだ発展途上というか。こういうインタビューに呼んでいただくのも恐縮で。僕の中ではインタビューって受けるものではなく読むものなので(笑)」

――読む側として、印象に残っている記事やインタビューはありますか?

「下積み時代を語っているインタビューが好きですね。雨上がり決死隊さんがお笑いユニット・天然素材で挫折して、後輩のナインティナインさんに抜かれて腐っていたところから無理やり東京に来て成り上がった、というエピソードがあるんですけど、すごく好きです。

 あとはサンドウィッチマンさんの『敗者復活』という書籍があるんですけど、『M-1グランプリ』で優勝するまでの下積み時代と、優勝してからの生活との明暗が書かれていていいなと思いました。下積み時代がある方って“熱いな”と思うんですよね。後輩に抜かれたり、評価されているのに出て行けないジレンマに共感します」

――テラシマさんが知っている芸人の意外なエピソードがあれば教えてください。

「『馬鹿よ貴方は』の新藤さんは僕と一緒に温泉施設内の飲食店でバイトをしているんです。『M-1』ファイナリストになって以降テレビにも出るようになったのに、意外とお客さんに気づかれない(笑)。

 あと、『ボキャブラ天国』が人気絶頂の頃ですが、バナナマンさんとバカリズムさんに『ボキャブラ天国』出演のオファーがありましたが断ったそうです。

 さらに、海砂利水魚(現・くりぃむしちゅー)さんも初期の『爆笑オンエアバトル』に出場予定でしたが、スケジュールの都合で急遽出演がなくなり、幻で終わったとか。爆笑問題さんは平成初頭に番組の再現VTRでラブシーンを演じていたこともありましたね」