東京都の舛添要一知事(67)をめぐる政治資金の私的流用や公用車による別荘通いなど一連の公私混同問題で、女性の怒りがどうにも止まらない。
第三者とする弁護士の調査結果は「不適切だけど違法ではない」。女性有権者は少しも納得していない。他人の口を借りて“無罪”を訴える舛添氏に、どこまでセコいのかと怒りの集中砲火を浴びせた。
都内に住むパート勤務の30代女性は言う。
「お金を持っていても、“少ししか使わずにすんだ”というシチュエーションが好きなんでしょうね。貧しさが出て意地汚い印象ですね」
隣で40代の女性会社員が「そうそう!」とうなずいた。
「部下におごるときにマック(マクドナルド)のクーポン券を取りに行かせたり、ケチのベクトルが違う。それに2度の離婚歴があって愛人も2人いたって報じられたでしょ。女好きでいやらしいみたい。ゲスな要素をすべて持ち合わせたゲスですよ」
再び、30代女性。
「もう、“ゲスのデパート”ですよ!」
過去には政治とカネ問題で厳格な意見を述べてきただけに裏切られた印象は強い。都内各所で女性有権者に話を聞くと、冒頭のように舛添バッシングがポンポンと飛び出した。
街頭取材は断られるケースが少なくない。しかし、舛添氏の問題にはうっ憤がたまっているのだろう。取材OK率が高かった。怒気をはらんだ表情で答える人も目立った。
若い世代の関心も高い。
「美術品集めとか書道とか、本当に公務に必要不可欠なんですかね。だって素人でしょ? 趣味にかけるお金を公金でまかなうのはおかしいですよ」(22歳女子大生)
「給与カットですむと思ったら大間違い。税金で遊んじゃったわけですから。タダで働くしかない。そういうのはダメなの?」(20歳女子大生)
年配の女性はどう受け止めているのか。“おばあちゃんの原宿”といわれる巣鴨・地蔵通り商店街を散歩していた75歳と69歳の姉妹に声をかけた。ふたりは「舛添」の名前に敏感に反応した。
「もうね、『楽しい金魚の飼い方』だの『クレヨンしんちゃん』だの、ニュースを聞いていると悲しくなるんですよ。都のリーダーがそんなものに公金を使っていたなんて。学者をやめて国会議員になるなど上昇志向が強いくせに、やることがセコい。調査結果は答えになっていないし、なんだか、みじめなのよね」(妹)
都議会もマスコミも追及が甘いという。
「都議会議員は“明日はわが身”と思っているのか、糾弾が手ぬるい。私はもうこれ以上、舛添氏の言い訳を聞きたくなくて、テレビを消しちゃうのよ」(姉)
姉妹の出した答えは「舛添さんはもう辞めて」だった。
本誌ニュースサイト『週刊女性PRIME』で行った舛添知事についての緊急アンケートにも、怒りの声が多数寄せられた。女性限定でわずか1日半の募集にもかかわらず、122人から回答があった。
『舛添都知事に辞任して欲しいですか?』という問いには、全体の95%を超える116人が『はい』と回答。『知事に言いたいこと』には厳しいコメントが相次いだ。
「とんでもない詐欺師を頭に据えてしまった」(20代学生)
「中学生の娘から“別荘を売ったらケジメになるの? そういう問題?”と聞かれ大人として本当に恥ずかしく思った」(40代自営業)
「男らしくサッサとおやめなさい」(60代無職)
ほかにも『銭ゲバ』『守銭奴』『厚顔無恥』『有象無象な金の亡者』など非難の嵐。
怒りの矛先は舛添氏を支持した自民・公明にも向けられた。『自公両党に望むことはありますか?』という質問に40代主婦は、「舛添氏の行為を横領だと認めて罪を償わせられないのなら、みんな同じ穴のむじなです」とバッサリ。
幅広い年代から「支持した後始末をしっかりと」「辞任させないならもう自・公に投票しない」「しがみつくなら全力でひきずり下ろせ!」などと糾弾の声が飛び、あげくには、「参院選惨敗しますよ」と予告する50代パート女性からの意見もあった。