テレビ誌記者が振り返る。「お金がない駆け出しのころは、撮影所内の食堂でふたりで1つの納豆を分け合って食べていたこともありました」
子どもらしい遊びも、もちろんしていた。
「10代のころは『アウターゾーン』(=ちょっと外行かない、の意味)など“兄貴”たちにバレない暗号を2人で考えたり、SMAPのコンサートの帰りに移動車の中でヒーローごっこをしたり。主題歌も即興で作って、ひとり何役もやって1、2時間も本気で続けているから、メンバーに“うるさい!”って怒られていたようです」(女性誌記者)
また、香取が浪費グセのある草なぎの財布を管理しているという話も。もはや親友を超えて夫婦のような関係だ。
草なぎはSMAPの中で人気に火がつくのがもっとも遅く、'97年の主演ドラマ『いいひと。』が平均視聴率20%を超えるヒットになったことが転機に。不器用でお人よし、正義感の強い主人公がぴたりとハマり、“いいひと”が草彅のキャラとして定着した。
当時インタビューで、《人って言いたいことを言えないために回り道したり、考え込んだり悩んだりしながら生きてるんだよね。でも人間ってそういうもんなんじゃないかな》(JUNON'97年4月号)と話している。
子どものころから人見知りで内気だったという草なぎ。小学校で、授業中に先生が出した問題の答えがわかっていても手を挙げられなかった。
「もし指されて発表することになったら、みんなに注目されて恥ずかしい。でも、クラスで目立っている人への憧れはすごく強かった、って言ってましたね。いつか自分も絶対そうなりたいって思っていたと」(前出・女性誌記者)