《人気シリーズとなったあるドラマに主演したときのことだ。「なんで主役なのに、僕のほうがギャラが安いんですか」突然、山下が事務所に言いだした。というのも、打ち上げで他のキャストと飲んでいたときに出演料の話になり、他のキャスト、とりわけ共演の年下の女優よりも少なかったことが判明。さすがにショックを受けたのだろう》(『NEWS あの日のままで』より、以下同)

 ドラマ出演料は事務所に支払われ、出演者に配分される。テレビ局関係者によれば、

ジャニーズ事務所のギャラは少し高めに設定されていると聞きます。他の事務所の1・3倍程度とか」

 しかし、若いうちから大金を持つのはよくないというのがメリー喜多川副社長の考えだ。また、若くして主役が張れるのも事務所のパワーが関係しているという事情も。

「スキャンダルなどに対する強さも事務所によって違います。ギャラよりもタレントを守ってくれる安心感で事務所を選ぶタレントも多いですね」(スポーツ紙記者)

老舗は事務所の取り分が多めですが、そのかわりに事務所の力で仕事が入るんです。逆にモデル系の新しい事務所などは、本人の取り分は多いのですが、営業力はそんなに強くなかったりします。それぞれの事務所で事情は違いますし、ギャラの話を出演者同士でするのはタブーなんですよ」(芸能プロ関係者)

 そんなタブーを犯した結果、主役のほうがギャラが安いという逆転現象を知ってしまった。プライドを傷つけられた山下は、事務所に不信感を抱くこととなった。