Q2:お茶を入れたのならば、なぜ覚せい剤の陽性反応が出たのか?
高濱氏によれば、可能性としてゼロではないという。ASKAは22日、 “尿とお茶”と題してブログを更新した。
≪なぜ、僕が尿を提出せず、スポイトで吸い上げたお茶をさし出したのか? やはり、皆さんの疑問はここに集約されているようですね。
前日も書きましたが、これは僕にとって、思いつきであり、一瞬の大きな賭けでした。尿を提出するとき、服装検査が行われることも、当然想定内でした。もし、見つかった時には「なんちゃって」と、笑って見せ、素直に検査に応じようと考えました。どちらにしても、覚せい剤が検出されるわけはないのですから。
「だったら、堂々と尿を差し出せばよかったのに。」
それは、結果論です。僕は、2014年5月17日の逮捕時、取調べと言う名のもと、様々なことを喋りました。どこを切り取られて発表されたとしても、相手は警察です。メディアのような興味を引く内容にはならないと思ったからです。
違いました。僕が取調べで答えた内容とは、違うものが発表されたからです。毎日のように接見に来てくれた弁護士からは、耳を疑う内容が、幾つもありました。担当刑事は、
「私は、そんなことは発表していないんだよ。」
では、誰がどこで、そう発表したのでしょう? 僕にとって、マイナス以外何ものでもない発
言に変えられていました。愕然としました。
「これでは、捏造を繰り返すマスメディアと変わらないじゃないか」≫
2014年の逮捕時に、自身が供述した内容とまったく違うことが報じられていたとASKAは主張する。だからこそ、その嘘を暴くため、お茶を入れたと話したということか。
だが本当にお茶を入れたのならば、なぜ覚せい剤の陽性反応が出たのか。高濱さんは、
「お茶から覚せい剤反応なんか出るわけがない」
と話し、あまり話したくなかったのだがと前置きして、こんな可能性を示してくれた。
「もしお茶を入れて反応が出たのであれば、ASKAがお茶を入れるのに使用したとするスポイトの中に入っていた可能性がある。覚せい剤を溶かした水を性器や肛門にスポイトで注入して使用する方法がある。注射するよりも、効果は弱いが、注射痕が残らない。女性に使用するときも、男が勝手に注入することでシャブ漬けにすることもできる」
だがもしスポイトに付着していたもの、お茶に入っていたものであるならば、気になる点があるという。
「鑑定時に覚せい剤反応として尿から検出されるのは、メタンフェタミンとアンフェタミンという2つの物質です。覚せい剤の主成分はメタンフェタミンで、体内で代謝されて出るのがアンフェタミンなんです。もし覚せい剤が体内で代謝されたものでないのなら、メタンフェタミンしか検出されない」
覚せい剤の成分としてはアンフェタミンもなくはないが、日本で乱用されているのはほぼメタンフェタミンだと高濱さんは話す。
「だから科捜研はASKAがやっていたのか、お茶が入っていたのかまでわかってはいるだろうが、結局不起訴としたため、なにも話さないという方針なのでしょう。結局何を話したとしても言い訳にしかならないことを知っているんです」(高濱さん)