「今年最後の2発の文春砲は…」
今年最後となる2発の文春砲は、私のなかでは不発に終わりました。文春の記者の方たちは、年内最後ということで気合いを入れて頑張られたとは思うのですが、たとえ双方事実だとしても、パンチが足りないな、と。逆にいえば、それだけ今年の文春砲は大きかったということでもあるんですけどね。
まず、安田美沙子さんの夫の不倫疑惑は、今年8月に同じく文春が報じた、小倉優子さんの夫の不倫疑惑を彷彿とさせますよね。いずれも奥さんが芸能人で、一般人である夫が不倫をしていたのではないかという、同じようなケース。
それぞれ夫は、小倉さんの場合スタイリスト、安田さんの場合デザイナーの方で、どちらも一般人の方とはいえ、そもそも芸能人と知り合うような場に顔を出す一般男性というのは、交友関係は派手ですから。普通の男性とはやはり感覚が違うわけですし、結婚したからといって急に堅物になるとは考えにくいわけです。
だから不倫疑惑が報じられても、そんなに不思議には思わないし、イメージからして、世間はあまり驚かないんじゃないかな。
そして松本潤さんの報道。こちらも、男性アイドルとセクシー女優という組み合わせは度々報道がなされていますし、知り合う場ないしはルートが多いんだろうな、と思う程度で、目新しさはないですよね。大物ではあるんだけど、いま聞いたところで驚きはないですよね。
やはり世間が驚くのは、「この人がまさか!」というギャップですよね。そういう意味でも、ベッキー超えはなかなか難しかったですね。
「スクープ合戦となった2016年」
それにしても2016年のスクープ合戦は、本当に激しかったですね。世の中はワクワクしながら、芸能人側はビクビクしながら1年を過ごすことになりました。そして記者の皆さんは、年内も最後の最後まで張り込みお疲れさまでした。
芸能ニュースがあまりに多かったせいか、私自身、国際情勢や国内政治関連のものを読むよりも、芸能に関するものを読む機会の方が増え、芸能ニュースのコメンテーターとして意見を発することも多い1年でした。
どんな建前を言おうとも、スキャンダルが報じられると人間読んでしまうわけです。世間で需要がある限り、そして誰かがまずいことをする限り、2017年もスクープ合戦は続くんだろうなと思うと同時に、私もスクープが出てくる以上、今後も積極的に意見を発信していきたいなと思います(笑い)。
《構成・文/岸沙織》