国民的アイドルグループSMAPが“最後の日”を迎えたのは昨年12月26日、『スマスマ』最終回のことだ。'88年に結成、CDデビュー25周年を迎えていた彼らはあまりにも静かに姿を消した。
「5時間にわたる特番でしたが、歴史を振り返る総集編ばかりで期待された生出演は実現しませんでした。これまであまり触れられなかった森且行の脱退、稲垣吾郎と草なぎ剛の逮捕劇が取り上げられた一方で、世の中を激震させた'00年の木村拓哉と工藤静香のデキ婚はスルー。こちらでもメンバー間の扱いの差が浮き彫りにされました」(スポーツ紙記者)
また出演が確実視されていた、12月31日のNHK紅白歌合戦で有終の美を飾ることもかなわなかった……。
「NHKがSMAPにオファーし続けていたことは間違いない。そしてメンバーもまた、出場に前向きになっていたというのも確かでしょう。ただ、事務所が本気で彼らを紅白に出場させる気がなかった。というよりも、メンバーと事務所間の意思疎通を図れるパイプ役のスタッフが最後までいなかったことが原因だと思います」(テレビ局幹部)
意欲を持っていたはずのメンバーだったが、一向に前へ進まない状況に紅白への気持ちは徐々に薄れてしまっていたという。
「たしかに香取をはじめとするメンバーたちと、木村との確執はあったのでしょう。ですが、昨年8月の解散発表以降は冷静になったのか、溝は埋まっていったように思えます。それでも彼らがひとつになれなかったのは、元マネージャーであるIさんのようなカリスマ性のある人間がいなかったということでしょうね」(制作会社関係者)
修復不可能なSMAPであったが、ファンは彼らを信じて最後まで解散撤回を訴えた。
「新聞の個人広告での応援メッセージや、都電荒川線を貸し切っての“SMAP電車”。さらには4000万円近い資金を集めて朝日新聞に8ページのぶち抜き応援メッセージ広告掲載など、あの手この手で働きかけたのですが……。
諦めきれないファンは紅白歌合戦の本番当日も、会場付近で“M副社長とJ副社長を許さない”“解散は認めない”などのメッセージボードを掲げ、無言の抗議をしていたほどです。それでも、今後もそれぞれのメンバーを応援すると言っていますから頭が下がります」(テレビ誌ライター)