さらに校長は、12日に開かれた保護者を対象にしたPTA総会で「教員のいじめがあった」と発言したものの、翌13日に記者会見し「不適切な指導があった」と修正した。“いじめ”ではなく、“不適切な指導”。その違いを市教育委員会は
「遺族の心境を酌み“いじめ”という言葉を使ったということですね。実際は“いじめ”ではなく、不適切な指導があったと話しています。指導の内容としては、体育祭時の対応、書類提出の際の対応、プリントを配布させていたことの3つです」と説明。「遺族との食い違いがありますので、今後、第三者委員会で調査をしていきます」と語った。
“不適切な指導”をした担任は、9日から有給休暇を消化する形で自宅待機をしているという。話を聞いてみた。
自宅待機する担任を直撃
─『週刊女性』です。
「名刺をください」
ドアを少しだけ開け、名刺を受け取るとすぐ閉めた。
─いじめはあったのか?
「ありません、第三者委員会でお話しします」
─自殺した教え子を、どう思っていたのですか?
「可愛い生徒のひとりです」
─自身の指導に問題はなかったのですか?
「私にも生活がありますので。これ以上は第三者委員会でお話しします」
第三者委員会で、教師によるいじめの実態がどこまで明らかになるのか定かではないが、担任の教育姿勢は多くの生徒たちに目撃されている。
生徒間のLINEからは(関連写真をご確認ください)、クラス全体がうるさいのに、勇樹くんだけを呼んで怒ったり、学級役員でもない勇樹くんにプリント配布や雑用を押しつけたりしていた担任の姿がくっきりと浮かび上がる。
「私にも生活がありますので」と記者に言い訳する担任が、どこまで本当のことを第三者委員会で報告するのか。
「行政にとって都合のいいものを出そうとしたととられてもしかたがない」
と、大村秀章愛知県知事が危惧する結果にならないことを願うばかりだ。