2月11日、横浜市内の映画館で、6人のSMAP全員が出演する“最初で最後”の映画が上映された。
「年に1度、サッカーに関する映画のみを上映する『ヨコハマ・フットボール映画祭』というイベントが開催されているのですが、今年の上映作品のうちの1本が『シュート!』だったんです」(サッカーライター)
物語は、高校のサッカー部を舞台にした青春群像劇で、原作は『週刊少年マガジン』に連載されていた人気漫画。公開されたのは、SMAPのデビューから2年半後の'94年3月のこと。中居正広と木村拓哉が21歳、稲垣吾郎と森且行が20歳、草なぎ剛が19歳、香取慎吾は17歳だった。
上映された映画祭は、普段であれば来場客はサッカーファンがメインだが、
「いつもは9割以上が男性客ですが、この日は男女の比率が入れ替わって、座席の9割以上がSMAPファンの女性で埋まっていましたね。
ペンライトを持ってきた方もいたほどです。普段、チケットが完売することはまれですが、『シュート!』は早い段階で完売になりましたね」(訪れた男性客)
映画館のロビーには、SMAPの曲が流れ、台本や公開当時に販売されたパンフレットなどが展示され、格好の撮影スポットとなっていた。ファンの女性は涙ながらに感想を語る。
「大きなスクリーンで若い6人のさわやかな姿を見ることができて感動しました。でも、当時は解散なんて思いもしなかっただろう若い6人の楽しそうな顔を見ていたら、どんどん悲しくなってしまいました……」
会場を訪れた男性客ももらい泣きしそうに。
「中居さんと木村さんのツーショットのシーンなどは、映画館のいたるところからすすり泣く声が聞こえてきて、ただのサッカー好きの自分もなんだかもらい泣きしそうになりました」(前出・男性客)
上映の経緯について、映画祭実行委員長の福島成人さんに話を聞くと、
「『シュート!』は日本のサッカー映画においてナンバーワンヒットとなった映画なんです。以前より上映したいと考えていたのですが、なかなかタイミングが合わず上映できませんでした。
SMAPさんが解散されたこともあり、ぜひ今回上映したいと思い、配給会社の松竹さんに問い合わせたらOKということで、上映に至りました」