もともとは相次ぐコンサートチケットの転売を防止する目的で、各プレイガイドが取り入れ始めたデジタルチケット。ただスマートフォン使用を前提としているだけに、“ガラケー”では利用機種が限られてしまう。また応募こそPCでもできるが、携帯電話を所持していないと入場できない不都合もある。
それでも、
「例えば、深夜に小中学生が出歩くことは風紀上よくないという議論もあるので、デジタルチケットになることでスマホを持たない子は夜のコンサートに行かなくなるという考え方もあると思います。
また高齢者の方も今ではスマートフォンやタブレットを持たれている方は多いですし、コンサートに興味のある方は格安スマホを購入されるんじゃないでしょうか。
デメリットはないものと思われましたが、機器トラブルが起きることもありますし、何より落としたり壊したりなくしたりしたら入場できません。これはチケットに限らずですが、私たちの生活においてスマホはかなり重要になりましたからね」(井上氏)
同様に画面にひび割れがあるとQRコードが読み取りにくくなり、充電切れにも細心の注意を払いたい。
ジャニーズでは今後、5月3日にJr.祭り大阪公演、5月13日から始まるKis-My-Ft2コンサートツアーで、デジタルチケットが再び使用される。ファンは情報交換に追われているようだ。
「今回のJr.祭りでもやっぱり掲示板サイトではQRコード自体が転売されていました。でも“チケットが余っている”とウワサもあったので、定価の半値以下で出品される始末ですよ。
それでいて入場時には顔認証どころか、身分証確認もいっさいなかったんです。結局、ジャニーズは転売“撲滅”と謳っていますけど、デジタルチケット導入もただの“ポーズ”なんじゃないか、って」(前出・女性ファン)
すべてが好都合にはいかないようだ。